Sunday, February 28, 2010

牛肉と野菜の雑穀スープ























去年からたまに個人的「雑穀」ブームが訪れる。雑穀はホールフーズなどに各種取り揃えてあり、値段もそんなに高くないので、これまでいくつか試したのだが、いまのところ一番のお気に入りは、アマランサスとブラックキヌア。アマランサスは白いとびっこのような小さな粒で、プチプチとした食感が楽しい。キヌアは栄養価が高いらしく、見た目が何となく体に良さそうで好き(おいおい)。食べ続けると健康にも美容にも良いらしいので、雑穀ブームのときは、出来るだけスープに入れたりご飯と一緒に炊いたりして、ちょこちょこ食べている。今日は最近のヒット作、牛肉と野菜の雑穀スープをご紹介します。


*牛肉と野菜の雑穀スープ*
***材料**********************************
牛細切れ肉(100gくらい)
ほうれん草(一束)
にんじん(半分〜一本)
雑穀(お好きなものをお好きなだけ)
水(カップ4〜5杯)
しょうゆ(大さじ二)
スープの素(小さじ一くらい。お好みで)
オリーブオイル(大さじ一)
塩こしょう
***作り方*********************************
1。鍋にオイルを敷いて火にかけ、牛肉を炒める。塩こしょう適量ふる。
2。肉の色が変わったら、にんじんを炒め、ほうれん草も炒める。
3。水を入れ、沸騰したらあくを取り、お好みでスープの素を入れる。雑穀を入れて、15分くらい、雑穀が柔らかくなるまで煮る。
4。しょうゆを入れて、味をみて出来上がり。
******************************************

牛肉の味がしっかり出ている和風のスープ、ご飯にとてもよく合います。雑穀が入ってなくてもおいしい。ここに茹であげたパスタを入れても。ぜひ作ってみてください。


*雪んこ日記2*

三日くらい雪んこ日記が書けるかと思いきや、何と今日は雪が降るどころか、太陽が顔をのぞかせる気持ちよい一日に。雪んこ日記、あえなく二日で終了です。

大雪の次の日のマンハッタンは、いつものように泥水でバシャバシャ、まるで街全体が沼地になったみたい。そんな中、ユニオンスクエアに残る雪だるまたちは、何ともほほえましい。昨日いろんな人が作ったんだろうなあ。ニューヨークのこういうところ、大好きです。通りかかった人々は、皆うれしそうに写真を撮っていました。

大きな雪だるまと、その周りに集まる小雪だるまたち。どこか祈りを思わせるような、あたたかい光景でありました。



▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

▼作りたい!と思ったらクリックだっぺよ!

Friday, February 26, 2010

バナナ・チーズ・メルト



今日の朝ご飯を作りながら、これはツナチーズメルトというパニーニの甘い版ではないか、と気がついた。

パニーニとはイタリアのサンドウィッチで、フォカッチャなどのイタリアの平べったい固めのパンに、野菜や肉を挟んだものである。こちらではデリやカフェなどでお馴染みのメニューで、実に色々な種類のパニーニがある。

ツナチーズメルトは、NYに来て間もない頃、ハマったものの一つだ。当時行っていた学校の近くに『PAX』という店のカフェがあった。ここはサラダやサンドウィッチやスープを揃えるちょっと高めのチェーン店で、NYではかなり色々な場所で見つけることができる。当時は寮住まいで、部屋にキッチンがなかったので、よく外食をしていた。主にベーグルやピザなどを食べていたのだが、この日は何か新しい物を食べたい気分だった。ふらっと入ったこの店のショーケースに陳列するサンドウィッチやパニーニが余りに美しく、ひとつ7ドルと高めだったが、注文しないわけにはいかなかった。だって本当においしそうだったんだもん。
イタリアンサンド、ローストビーフサンド、ベジタブルサンド、エッグサラダサンド。10何種類ものサンドウィッチがそれぞれの個性を主張する。しかしその中で、「ツナチーズメルト」という名前が私の好奇心を掴んだ。これは今冷蔵庫に入っているが、メルトというからには温めるのだろう。ツナもチーズも好きだし、決めた、これにしよう!

我が推測はいみじくも当たり、パニーニは専用のパニーニグリルであつあつになって出てきた。このおいしかったこと。表面はパリパリ、中はほかほかのフォカッチャ。レタスとトマトの下にはツナと溶けたチーズ。ツナは日本のツナサンドしか食べたことのない者からすると、考えられない量。ツナ缶ふたつは軽く使っているだろう。これを白いマヨネーズのようなソースにつけて食べる。半分でお腹いっぱいになるけれども、そのおいしさに全部食べたい気分にさせられる、危険なパニーニであった。うーん、最近たべてないなあ。

そんなことを思い出し、今日の朝ご飯はツナチーズメルトならず、バナナチーズメルトと命名した。
市販のベーグル半分(例のシロップが入っていないものを選びました)をお皿におき、熟れたバナナをスプーンで輪切りにしてベーグルの上に乗せていく。その上にあればヨーグルトをちょんちょんと落とし、さらに溶けるチーズ(ここではモッツァレラとチェダー)を気前良くふりかけて、そのままレンジで加熱すること1分15秒。おいしいバナナチーズメルトの出来上がり〜!

熟れたバナナがチーズの下で溶けて、ちょっと甘いピザみたい。甘さと辛さのハーモニー。ちなみに私はシナモンベーグルを使ったけれども、お好きな味で良いと思う。普通のパンだってもちろんおいしい。あ〜朝からしあわせじゃ。

*雪んこ日記*
未だに降り続く雪。いつまで降るのか、レポートします。
夕方三時頃、一度止んで青空が見えたのに、日が暮れたらまた降り出しました。うちのアパートの庭は、完全に埋まってます。大家さんもこれではしばらく車を出せないだろうなあ。ブルックリンでは17インチ積もったところもあるとか。今はまた止んで月が見えるけど、傘雲がかかっているし、予報では明日も雪らしい。どれだけ積もるんだろう。明日は外に出るので、今年最後であってほしい大雪を堪能しようと思います。


*Pax Wholesome Foods*
303 Park Ave SNew York 10010(At 23rd St)


▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

▼作りたい!と思ったらクリックだっぺよ!

Thursday, February 25, 2010

雪、雪、雪

今朝起きたらまた!雪が降っていた。しかも超アグレッシブな大雪。天気予報をチェックしたら今日から三日間ずっと雪らしい。二月になってから、一週間に一回は降ってる気がするなあ。




▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

Wednesday, February 24, 2010

これぞアメリカン・サンド

















今日は、いつもお世話になっているSさんに久しぶりにお会いした。ここのところお忙しそうだったので、荷物を受け取るだけのつもりで伺ったのだが、折角会うのだからと私の到着を待って、ランチに連れて行ってくださった。SさんにはNYに来たばかりの頃から何かとご迷惑をおかけしている。NY2日目で右も左も分からない私を引っ張って、NY中を歩いて案内してくださったのは、今でも大切な思い出である。あのガイドのおかげで来た当初からNYの大体の土地勘を掴むことができた。その日からずっと、何かにつけて私のことを気に留めて下さる、NYでの数少ない心強い存在である。今日もまた色々とおしゃべりをし、為になるお話も聞けて、Sさんと知り合いでいられることに改めて感謝をしたのだった。

今日のNYは、冷たい雨風が吹きすさぶ寒い一日。傘を持つ手がとても痛かった。Sさんお目当のベトナム料理屋がなぜか見つからなかったので、しばらく路上をうろうろしてからダイナー風のアメリカンに入った。ここが中々おいしかったので、ご紹介しようと思う。

私はグリルドチキンパニーニとフレンチオニオンスープ。Sさんはターキークラブサンドとビーフチリ。スープは小さいカップというからひとりずつ頼んだのだが、確かに小さなカップの中には具がこれでもかと詰まっていて、確実にこれだけで満腹になる量だった。チリなどはスープがほとんどなく、ほぼ牛挽き肉で、「チリ風ビーフ」と呼んだ方がふさわしいのではと思った。私のスープは、いわゆるオニオングラタンスープで、中にはフランスパン、上ではモッツァレラチーズが溶けている。おいしかったのだが、私もSさんも半分まで行かずにお持ち帰り。パニーニは、バジルペーストでグリルしてある厚い鶏胸肉が二枚も入っており、その上に私の大好きなポートベラマッシュルームのグリルと、パプリカのマリネと、トマトとレタスがぎっしり。最後に溶けるチーズが全部の具をカバー。おいしいぃ。Sさんのサンドウィッチにはターキーのハムがどどーんと詰まっており、他にベーコンとトマトにレタスが。脇には山盛りのフライドポテト。おいしくない訳がない。

それにしても、久しぶりに「これぞアメリカン・サンド」を目にして嬉しくなった。全てが驚きのでかさ。お皿からこぼれんばかりのボリュームに、シンプル・イズ・ザ・ベストな味付け。頑張ったが、パニーニもポテトも半分でお持ち帰りだった。巨人の国に迷い込んだマリオみたい。これぞアメリカ。

ちゃんとしたダイナーやバーレストランなら、どこでもおいしい「これぞアメリカン・サンド」が食べられる。残ったらもちろん持ち帰れるので、一度はぜひお一人で一皿を注文して「これぞ」とつぶやいてみてほしい。

*Dorrian's Red Hand Restaurant*
1616 2nd Avenue, Manhattan, New York, NY 10028

▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

▼作りたい!と思ったらクリックだっぺよ!

Tuesday, February 23, 2010

アメリカに来たらスタバへ行こう























なんだかスタバのことばかり書いている気がするけれども、アメリカへ来たらスタバへ行こう。これ絶対。

なぜなら、アメリカはコーヒー天国。コーヒーがとにかく安い。そこらのデリでは大体1ドル、道に出ている露店では75セントでコーヒーが買える。ただしこういうところでは味は保証できない。普通は茶色くて酸っぱい出がらしみたいな味のお湯といった感じで、まあまずおいしくはない。ただ、安く「自分は今コーヒーを飲んでいる」という満足感に浸れるのが良いところだ。ニューヨーカーの大半は、朝も昼も一息入れるのにも、「取りあえずコーヒーを飲まなければ」という強迫観念に苛まれているので、味が悪かろうが何だろうがとにかく黒いお湯をすすって熱さに顔を歪めないと気が済まないのだ。

かくいう私もつい最近までコーヒー中毒者の一人であった。その頃はコーヒーが欲しくなる度に、どこで買うものか、いちいちずいぶん迷っていた。というのも、デリのコーヒーとスタバのコーヒーでは、断然スタバのコーヒーの方がおいしいのだが、トールサイズが2ドル弱(税込み)と高いので、一日に何度も行くわけにいかなかったからだ。しかし中毒者としては一日2〜3杯は飲みたいわけで、結局味には目をつぶり、大半はデリでたまにスタバというローテーションだったのだが、半年程前から状況が変わった。日に3度も4度もスタバのコーヒーが飲めるようになったのだ。

この不景気で、スタバも何とか生き残りをかけて作戦を立てねばならなくなった。店に置く食べ物類などの見直しが行われているとはよくニュースでやっていたのだが、他の安いコーヒー店から客を呼び戻すためか、半年ほど前から、何とコーヒーのおかわり(リフィル)サービスが始まったのである。これはコーヒーのみ、カップの大きさに関係なく、54セント(税込み)で買えるという破格のサービス。一度正規の料金でコーヒーを買えば、その後は使用済みカップに気前良くおかわりを注いでくれる。何と言うことであろう、日本では最も小さいスモールサイズで300円弱もするコーヒーが、NYでは54セント。おそらくNY中で最も安いだろう。

衝撃を受けた私は、もちろん喜んでこのサービスを利用した。サービス開始の直後は厳しく、同じ店舗で同じ従業員から買ったカップに限り当日のみ有効という仕組みだったようだが(たまに意地悪く断られた)、数ヶ月経った今では、そのようなルールは不評だったのかなくなったようで、スタッフは当たり前のようにおかわりを注いでくれる。しかも新しいカップで。54セントコーヒー、万歳。

しかし。物が有り余るのが良いとは限らない。大抵の場合は有害である。私はこのコーヒー戦略にまんまと引っかかり、一日に何度もスタバに通うようになったわけだが、今度は必要でもないのに無闇やたらと飲むようになってしまい、夜眠れなくなったり胃の調子が悪くなったり。それで今現在はコーヒーをやめているという間抜けな始末。自分の欲の深さに呆れるばかりである。まあ、やっと長年のコーヒー中毒を抜けられたので、逆に良かったけれども。

そういう訳で、アメリカに来たらぜひスタバへ行きましょう。ただし、飲み過ぎにはくれぐれもご注意を。。。


▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

▼作りたい!と思ったらクリックだっぺよ!

Monday, February 22, 2010

ハウスウォーミングパーティと揚げない唐揚げ
















昨日は久しぶりに酔っぱらった。友人のハウスウォーミングパーティにお呼ばれしたのである。ハウスウォーミングパーティとは、日本で言う引っ越しパーティのこと。親しい人たちで新しい家を暖めて良いすみかにしよう、という意味のようである。すてきな考え方だ。

場所はブルックリンの中心部のひとつ。なのになぜかビールを売っているデリが見つからず、同行の友人たちと駅周辺を散々探しまわってから、やっと彼女の新しい部屋に着いた。そこはブルックリンのランドマークタワーの十何階というびっくりな場所にあった。

既にパーティーは始まっていたが、遅れて到着した我々にも彼女は新しいおうちを一部屋ずつ見せてくれた。アメリカではこのように、初めて来る人に部屋のツアーをする習慣がある。家は人を表す。お客はそのツアーで、家のみならず、住人の人柄やセンスの良さをも楽しむ。室内は彼女がセンス良く集めたアンティーク家具で落ち着いていた。ぴかぴかの白い壁に、もの言いたげに黙ってたたずんでいるかのような、歴史ある木の家具たち。新しさと古さの共存、調和。古いものを取り入れて今の自分を見つめる、ヨガの先生でもある彼女らしい家だと思った。

しかし内装の美しさもさることながら、一番心を打たれたのは、リビングとベッドルームの大きな窓から見えるブルックリンの夜景。この建物を中心にして、ひかりの帯のような道路が、五芒の星のように四方に伸びている。きっと夜帰ってきたら、すぐには電気をつけられないような、贅沢な眺めだった。




ところで、健康にも気を使っている彼女のパーティー料理は、とってもヘルシー。サラダや野菜のディップ、チーズトーストなど、体に良さそうなものがたくさん。中でも驚きの一品は、何と油で揚げない唐揚げ。よく見ると、大きなキッチンのカウンターの奥には、日本からやってきたスチームオーブンが威風堂々と鎮座していた。これが噂のスチームオーブン。かっこいい!

唐揚げをひとつ戴いてみる。これ、ほんとに揚げてないの?確かに外側はカリッというよりふわっとしているが、にんにくと醤油でしっかり味付けがしてあり、肉はとてもやわらかく、う〜ん、おいしい。家に帰って色々と調べたが、面白いなあ、スチームオーブン。日本ではもうかなり普及しているらしいが、NYにいる私には関係のない話。いつか使ってみたいものだ。それにしても、油で揚げない唐揚げ、工夫すればスチームオーブンなしでも出来るのでは?いくつかアイディアがあるので、試してみてから結果を報告します。

▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

▼作りたい!と思ったらクリックだっぺよ!

Sunday, February 21, 2010

酔っぱらいな朝

昨日は友達のパーティーに行き、久々に酔っぱらってしまいました。そんなに飲んだ訳ではないのに、弱くなったなあ。。。 詳しくは後でまた書きます。


▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

Friday, February 19, 2010

ズッキーニの和洋折衷チーズ焼き





















ズッキーニが安かったので、取りあえず二本買ってみた。日本では余り馴染みがなかったが、こちらではグリーンスクワッシュという名で、かなりポピュラー。グリルしてサンドウィッチに入っていたり、炒め物やサラダに入っていたりと、食べる機会が多い。

今日は一本丸ごと使ってちょっと変わったチーズ焼きを。ズッキーニは洋物野菜だけれども、味はなすときゅうりの間の子みたいなので、和風にも洋風にも合う。その特徴を生かして和洋折衷の味付けにしてみた。



















ズッキーニの和洋折衷チーズ焼き

***材料**************************************
バター(ひとかけ)
ズッキーニ(一本)
おかか(出汁を取った後のものでも)
醤油(大さじ二)
溶けるチーズ(好きなだけ)
***作り方*****************************************
1。ズッキーニを輪切りにする。
2。フライパンにバターを溶かし、ズッキーニを焼き色が付くまで炒める。
3。おかかと醤油を入れて水分が飛ぶまで炒める。
4。耐熱皿に3を入れ、溶けるチーズをかけ、オーブントースターで5分ほど焼く。おいしそうな焼き色が付いたら出来上がり。
**************************************************

バターとおかか醤油がズッキーニにぴったり。このままご飯のお供になるし、グラタンの具にしても。意外なおいしさにきっと驚かれることと思います。

▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

▼作りたい!と思ったらクリックだっぺよ!

Thursday, February 18, 2010

20分でパスタ!から学ぶこと

お腹がすいた時、「すぐにできるもの」の代表として、パスタを挙げる人は多いのではないだろうか。パスタは茹でるだけだし、ソースもそんなに時間がかからない。しかもソースに入れる具次第で、タンパク質と野菜と炭水化物が一緒に摂れる、優れた一品料理であるからだ。私も大いに賛成である。ただし私の場合、「すぐにできる」と言っても語弊があって、作るからには最高のパスタをなどと本を持ち出したり、何の具を入れるか迷った挙げ句に冷蔵庫の野菜を全部カウンターの上に並べて眺めたり、パスタがゆで上がった時にソースが出来ていなくては一大事と、まずソースを作ってからパスタを茹でたりと、とにかく時間がかかる。特にソースは完璧に作らないと気が済まない。私はKihachi (熊谷喜八さん) の、スパイスから作るスペアリブのカレー等で料理作りの道をスタートしたので、鍋の中でたくさんの具とソースが混然一体となっていないとどうも納得がいかないのである。

そんなこんなで最もスピーディであるはずのパスタ作りも、あれやこれやで一時間はかかるのが常であったのだが、最近、そんな私の料理を見ていた友人から「何でも入れ過ぎ注意報」が発信されたのを機に、自分の料理全体を見直してみた。考えてみるとたしかに、「たくさんの具を長く煮るのが一番」という暗示にも似た固定観念が私にはあるようだ。子供の頃から何時間も煮込んだあたたかい母親のシチューが大好きだったのと、前述のスペアリブのカレーが煮込み三日目で一番おいしかったことが原因かもしれない。しかしやはり料理によって調理法は変わるはずだし、たくさんのものを無闇やたらと煮れば良いというわけでは、もちろんない。よし、じゃあ今日はパスタの水を火にかけてからソースを作ろう!具もシンプルに!

*20分でほうれん草とベーコンとオリーブのトマトソースパスタ*

***材料(一人前)************************************************
にんにく(ひとかけ。潰す)
玉ねぎ(1/4。薄切り)
ほうれん草(好きなだけ。食べやすい大きさに切る)
ベーコン(一〜二枚。八等分くらい)
黒オリーブ(缶詰で良い。6粒くらい)
ホールトマト缶(半分くらい。好みで)
オリーブオイル、塩こしょう(適量)
パスタ(好きなだけ)
***作り方********************************************************
1。フライパンに水たっぷりと塩大さじ一を入れて強火にかける。
2。鍋にオリーブオイルを入れ、にんにくを入れる。香りが立ったら玉ねぎを炒める。
3。ベーコンを入れて炒める。次にほうれん草。(フライパンの水が沸騰したらパスタを入れる)
4。よく炒めたらトマトを入れ、鍋の中で潰す。黒オリーブを入れ、鍋の中で潰して細かくする。塩こしょうで調味し、ソースがとろりとするまで煮る。
5。パスタをアルデンテの直前で引き上げ、そのまま4の鍋に投入。一瞬強火にしてパスタとソースをあえる。お皿に取ってできあがり。
******************************************************************

20分弱で作ったこのパスタ、たぶん今まで作った中でも最高峰の出来だった。ソースはトマトの味がしっかり出ているし、ベーコンもほうれん草も味が立っている。今までは煮すぎて具が溶け、味がだらけてしまっていたのだ。これは大発見である。特筆すべきは、パスタとソースがそれぞれ引き立っていたことで、ソースと共にパスタそのものを味わう重要性を発見したのは私的には大きかった。ソースとパスタは別物であるべきで、ソースの中に溺れてはパスタの味が死んでしまう。ポイントさえ押さえれば、レストランの味が自分でも作れるのである。

「時間さえかければ良いものができる」というのは単なる思い込みだったのだ。肝に銘じようと思う。20分パスタが教えてくれた、大事なこと。


▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

▼作りたい!と思ったらクリックだっぺよ!

Wednesday, February 17, 2010

髪を切りました。


















        ▲サブウェイなどで見かけるショートヘアの人々

今日は二週間前から予約しておいたヘアカットに行ってきた。最近よく利用するのは、Shizenというロウアーイーストサイドにあるヘアサロン。ここはカットがうまいと日本人のみならずアメリカ人にも評判のサロンで、東京にも支店がある。経営者兼美容師のYokoさんとKoshiさんが入れ違いに東京とNYを行ったり来たりしている。私は今回、マッシュルームカットっぽく切ってもらった。前髪のラインの絶妙な仕上がりに感服です。


    ▲つい前髪を真ん中で分けたくなってしまう私に突っ込むKoshiさん

私の髪は細い超ストレート。ショートヘアが好きなのに、切るとぺったんこになってしまうのが悲しい。アメリカ人の女の人のように、ボリュームがあったりくるくるしている髪質に憧れる。彼女たちはストレートのアジアンビューティーな髪に憧れるので、お互いに無い物ねだりなんだけどね。自分の持っているものの価値を認めるのが大事ですね。

*Salon Shizen NY*
627 East 6th Street (ave B & C), New York, NY 10009
212-777-2128


▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

71はアーヴィングカフェ

昨日の大雪などまるでなかったかのように、今朝はぴっかぴかの快晴、NY。日本だったら雪の降った次の日は、大抵まだ低い雲がどんと動かないで、朝は特にしんとした厳かな気持ちになるのに、全く情緒がない。しかし逆に言うと、人々は雪だからと言って臆することなくアクティブに外に出て活発に動くので、そういう意味では情緒のなさも良い方に働くのかもしれない。

どんなに寒くても、雪が降っても降らなくても、必ず人で溢れているカフェをご紹介しよう。「71 Irving Place」というカフェで、マンハッタンのグラマシーという場所にある。

先日の朝早く、その辺りに用があったとき、余りに寒いのでこのカフェについ立寄り、どうせならとカプチーノなど頼んでしまった。4ドルだったのには一瞬度肝を抜かれたが、これはカプチーノを普段飲まないからで、ちょっと良いカフェに行くとどこでもそんなものである。ここはコーヒーもおいしいが、カプチーノはスタッフが上の泡をちょいといじってうつくしい葉っぱなどの模様を描いてくれる。

おいしいカプチーノにため息をつきながら、席に座ると、何とも良い匂い。誰かが朝食を注文したらしい。これは何だろうと思っていると、一人の女の人がカウンターにお皿を受け取りに席を立った。ワッフルであった。ここはベイキングもおいしそうなものが並んでいるが、焼きたてほやほやというわけではないので、ついと買うこともないが、ワッフルとなると話は別だ。何しろ注文してから焼くのだから、おいしいに決まっているのだ。見ていると、隣の席の女の人もワッフルを注文した。こちらはワッフルの上にいちごとブルーベリーが乗っていて、さらにおいしそう!思わずメニューで値段をチェック。8.25ドル!ベリーなしは7ドルであった。だよね。将来お金持ちになったら朝食にぜひ食べてみたいものだ。ちなみにこの後まだワッフルを頼む人があったので、やはり人気メニューとみえる。

     ▲おいしそうな焼きたてワッフルとカプチーノ(隣の人のお皿)

次々やってくるお客さんたちは、ワッフルの他、クロワッサン、マフィン、ベーグルのトーストなどを注文し、席に座ってゆっくり食べたり、あたふた店を後にしたり。たまにドアの外を見ていると、ひょっこり犬が顔を出したりして、びっくりする。ご主人様が朝食を買うのをお行儀良く外で待っているのだ。かわいいなあ。日本に置いてきた犬を思い出す。あいつ、元気かなあ。

ここは味も良いが、何と言っても店内がかわいいし、木の床で、照明も明るすぎず、とても落ち着くカフェだ。朝は一人の人で、昼以降は友達連れやカップルなどでいつもにぎやか。夜も遅くまでやっているので、小さな店はいつでも満員である。ゆったりしたい朝や午後のひとときにお勧めのカフェです。


     ▲お母さんはどこに行ったの?お一人でカプチーノを飲むちっちゃい子


*71 Irving Place*
71 Irving Place, New York, NY 10003
212-995-5252

▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

▼作りたい!と思ったらクリックだっぺよ!

Tuesday, February 16, 2010

おいしいヨーグルトを探せ!


















           ▲部屋の外は雪景色

ようやく日射しには熱が感じられ、空気にも春特有のすがすがしい匂いがするようになったと思っていたら、また今日は一日雪である。昨夜から何となく降り始め、朝ちょっと外へ買い物に出かけた時もまだ降っていた。しかし先週あまたの学校を休校にした、小さな氷のつぶが人憎しというように容赦なく降り積もった雪とは違い、今日のはもっと柔らかで優しい、牡丹雪の小さくなったような積もらない雪だと思った。気温も氷点下ではなく、たかだか0℃。これは午後には止むか、止まないでも地面に溶けてしまうだろうと高をくくっていたのだが、午後3時の今になっても一行止む気配がない。それどころか、段々激しくなるようだ。地面には、またもやうっすら白いベールのように雪が腰を降ろし始めている。やはり積もる雪ではないようだが、このまま夜になって気温が下がったら、地面はつるつるに凍るだろう。乾いたブーツをまた出さなければ。2月はまだまだ油断ができないNYである。

白い雪を見ていて思い出したというわけではないのだが、以前にもちょっと触れたヨーグルトについてまた書こうと思う。私は大のヨーグルト好き。なめらかでクリーミーなタイプのものが大好きだ。日本にいるときは、小岩井の生乳100%ヨーグルトという製品を、見かける度に買い込んでは、朝食のパンのお供に必ず家族とともに食べていた。アメリカは何となく乳製品が豊富と思い込んでいた私は、ヨーグルトもおいしいに違いないと決めつけていた。その証拠に、スーパーには何種類ものヨーグルトがずらりと並んでいるではないか。

どのヨーグルトがおいしいだろう?全てのパッケージをよーく吟味して、「クリーミー」とか「スムース」と書いてあるものを選んだ。嬉々として家に帰ってふたを開け、いざと一口。。。おいしくない。酸っぱすぎる。固い。(どこがクリーミー?)味気ない。と、期待していた味からかけ離れていたショックは大きく、とてもがっかりした。その後、何度も違う商品をトライしてみたが、全て同じ固めのタイプ。クリーミータイプを求める余り、一度「クリーム、オン、トップ」というのを試したら、これは固めのヨーグルトの上に、何と生クリームがかけてあった。二度ショック。

そんなこんなで一度はヨーグルト探検を中止したが、二年程前からギリシャふうヨーグルトがトレーダージョーズに現れ、人気を博しだした。友人に勧められてか何かで試したら、これは固めだがクリーミーで、今まで食べた中では一番理想の柔らかさに近かったので、しばらくこのギリシャふうに取り憑かれたが、このヨーグルトはかなり高く、毎日という訳にはいかないし、大体買いに行くと売り切れ必至だったので、そのうちやめてしまった。しかし、その後しばらくして再びヨーグルトが恋しくなった頃、ヨーグルト探しを再開し、ついに発見したのである、小岩井に最も近いヨーグルトを!

『ワラビー』という「オーストラリアふう」のこのヨーグルト、ちょっと柔らかすぎるくらい柔らかいが、それでもスプーンですくえる程の固さはある。何と言っても味が良い。小岩井ほど濃厚ではないが、あっさりとしていながら適度なこくがある。「普通」「低脂肪」「無脂肪」「バニラ味」などがあるが、断然「プレーンの低脂肪」をお勧めする。おいしくてつい食べ過ぎるので、脂肪分が低い方が安全だし、あっさりした後味がまた良いのだ。「無脂肪」は、味がなさすぎて食べる意味なし。以下は、このヨーグルトを使ったお気に入りの朝食。
                      ▲黒ゴマバナナヨーグルトとうっかり焦がしてしまったパン


適当に切ったバナナを器に入れ、ヨーグルトをたっぷりかける。黒ゴマペーストを格子状にたらせば出来上がり。パンにつけて食べるのがおいしい。ふわふわの真っ白なヨーグルトの上に漆黒の黒ゴマペーストが広がり、つやつやぴかぴかと黒く光る様はほんとうに美しく、ついうっとりと眺めてしまう。栄養もあるし、美容にもいいし、お勧めの食べ方だ。

ちなみに、この日は近くのスーパーで買ったパンをトースターで焼いてみた。うっかり焦がしてしまったので仕方なく焦げを取ろうとゴミ箱を覗くと、そこにはルームメイトのSちゃんのやはり焦げたトーストを削った跡が。彼女はフィルムの勉強をしている学生で気も合うが、こんなところまで気が合わなくてもと笑ってしまった。同じ家に住んでいると何かしら似てくるものなのかなあ。


▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ
▼作りたい!と思ったらクリックだっぺよ!

Monday, February 15, 2010

キューピッドがいっぱい



















昨日はバレンタインズデイ。街は至る所、真っ赤なキューピッドがいっぱい。こんな風に、レストランやお店のウインドウに、ハートを持ってうろうろ。かーわいい。バレンタインは終わっちゃったけど、まだ暫くは取り残されたキューピッドがたくさんいるはず。街歩きが楽しい二月のマンハッタンなのでした。


▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

Saturday, February 13, 2010

初ファッションショー!
















ファッションウィークなニューヨークである。で、昨日、生まれて初めてのプロのファッションショーに行ってきた。United Bambooという、日本人とベトナム人のデザイナーによるブランドである。友人が何やらチケットを手に入れたらしく、運良く回ってきた。ありがたーい。行ってみたかったのだ、ファッションショー!

わっくわくの初ファッションショーは、チェルシーのちょっと下の方で、朝11時から。取りあえず15分ほど前に行くと、既にそこには中くらいの長さの列が。待っているのはおしゃれな20代後半の男女。髪型から靴まで、普通にさりげなくかっこいい。こういう人たちは見ているだけで、服そのものよりもその人自身に対する気の使い方が参考になる。おしゃれな人たちに共通する「見られている」という意識。他人にどう見られたいか、どういう自分でいたいか、それがその人の見た目を作る。生き方や工夫も含めて、高い安いではない、ある服をどんな風に着るかだ。などと自分を慰めつつ待っていたら、横をモデルのタオがマネージャーらしき人とウサギのように会場に入って行った。背、たっか!やっぱりモデルは特別だなあ。

やっと会場である。チェックインすると、私たちは立ち見席であることが分かった。えー。ランウェイを取り囲んでいる白いイスの上に行儀良く並べられた資生堂提供のお土産、もらえないの。がっかり。しかし我々は比較的早くから並んでいたため、ラッキーなことに欠席者のイスをゲット。お土産なしの席だけど、立ち見よりいっか。ランウェイの真正面は取材班用である。カメラが30台くらい身構えている。でかい目の後ろにきゅうきゅうと隠れる大の大人たち。なんか笑える眺め。会場は関係者やモデルやバイヤーでいっぱい。一般客も立ち見席に詰めかけている。私の知らない有名人が写真を撮られているのを見たり、他の客の髪型や格好を判定したりしながら開始を待つ。結局始まったのは12時頃。青いビロードのカーテンの後ろからモデルが表れたかと思うと見る間に消え、次のモデルが現れる。一人あたり、20秒くらい?予想以上に短い。最初白人ブロンドのモデルが続いたところで、 アジア人ひとりが現れ、次にタオが続く。白人の中にアジア人がたまにいると、やはり目を引く。日本人を目玉に持ってくるこのモデルの配置の仕方は、同郷の者としてやっぱり嬉しい。タオの時はカメラのシャッターが一番多く押されていた。

ショーはあっさりと15分弱で終わった。こんなに短いもんなんだ。終わったら皆さっさとはける。あ、目の前のイスに持って行かれなかったお土産が。

スポンサーである資生堂の新色口紅二色セットと黒いプチケース。プラスチックの小さなバッグに入っていて、とてもかわいい。折角だからもらってきちゃった。ファッションショーも見られて、口紅セットももらえて、良い一日だった。たまにはこういう日もないとね。

▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

ニューヨークの果物たち
















ここのところ、なぜか外食が続く。どれも5ドル以下の安いがうまい知る人ぞ知るとっておきの食事処なので、それらについてはまたゆっくり書くとして、今日は毎日外食パターンに陥ったときの救世主(?)、果物について。

ニューヨークには色々な種類の果物がある。スーパーでは常に何種類ものりんごや梨が揃っているし、マンゴーやパパイヤ、パイナップル、いちごにブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、グレープ、グレープフルーツなど、何でもござれである。物にもよるが、大抵どれも日本より単価が安い。しかし味はほとんどどれも日本のものとは比べ物にならないほど、薄い。ニューヨークで初めて良い匂いのするいちごのパックを、わくわくしながら買って一口頬張ったときの衝撃と言ったら!甘くないとか酸っぱい、ではない。何これ?味がない!であった。

そんなニューヨークの果物たちの中で、私が「まあ安全圏」に置いているものは、りんごとグレープフルーツである。

りんごは手軽なスナック、デザートとして、誰もがバッグの中に忍ばせている軽食。これを歩きながら、仕事をしながら、ニューヨーカーはしゃくしゃく食べる。そう、皮ごと。日本では必ず皮を剥いて食べていた私だが、ここで誰もが普通に皮を楽しんでいるのを見てカルチャーショックを受けたのが懐かしい。実際に皮ごと食べてみると、りんごの肉質が日本のものより柔らかく味が薄いので、堅い皮の食感が味を助けるのだと納得。しかし何より、皮を剥かないのは楽なので、今ではほぼ丸かじりの習慣がついてしまった。もちろん農薬を食べているであろう事実には目をつぶっている。出来ればオーガニックのりんごを食べたいものであるが、何しろ値が張るので、大体ファーマーズマーケットの2ドルで12個入りとかの少々痛んだりんごである。大丈夫だろうか、私の体。

グレープフルーツは近所のスーパーで、ひとつ50セントくらいで売っている。これは皮が厚いので、農薬云々の心配もない。安いしおいしい。いつもお世話になってます。こちらではオレンジやグレープフルーツも、持ち歩きできるおやつとして人気である。みかんの皮を剥くように手でわしわしと皮を剥き、みかんのように一房ずつ食べる。これも日本では中の実しか食べたことがなかったので、びっくりしたが、慣れると楽で良い。皮は食物繊維だと思えば良い。

そういうわけで、今日の朝はりんごとグレープフルーツと豆乳であった。せめてもの体への罪滅ぼし。。でも夜は時間がなくてまた外食しちゃった。あーあ。明日こそ久々に料理をするぞ〜!

▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ


▼おいしそう!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 料理ブログへ
今日もありがとう。