Tuesday, October 25, 2011

パリからニースへ!南仏旅行の巻(3)

宿でのスケッチより。

ニース最終日!

前夜の海の美しさに感銘を受け、朝6時に起きてひとり海岸に行く私。。ああ、何て単純!!

さすがに真っ暗な中ひとりは怖いので、空が白み始めてから宿を出る。パリを出る前に「ニースは治安が悪い」などとネット上の誰かに脅されていたので、ちょっとびくびくだったが、海岸はまだ暗いのに、清掃員や釣り人がうろうろしていて、危ない感じはしない。が、やっぱりちょっと「何でこんな朝から女が一人?!」的視線は否めなかった。

気にしないよ!っと、海岸に腰を下ろし、スケッチブックを取り出す。ニースの浜辺は、砂ではなく小石でできている。汚れなくて良い。












夜明け前の海。とても静か。






















 段々空が明るく、海の水が濃紺から透明になっていく。















 夜明け。オレンジの太陽が山の上から出てくる。

この時間帯になると、もう船が二艘、目の前を横切り、泳ぎにくる人たちも。70歳は過ぎているであろう夫婦とか、意外と多い。さらっと泳いで、さっと帰る。まるでひとっ風呂浴びにきているよう。朝風呂ならぬ、朝海?これが海の暮らしか〜。うらやましい。

朝の海は、静かに色が変わって行く。どんどん。一瞬も目を閉じられない!という感じ。そのうえどこまでも透明で、波の音も静かで心地よくて、包まれるよう。泡が特にきれい。。うっとり。波打ち際の泡を見つめ続ける変な人になってしまった。

宿に戻り、もんと朝ご飯を食べ、宿から歩いて行けるとふんで、丘の上にあるシャガール美術館とマティス美術館を目指す。

シャガール美術館の方が先にあった。ここは、シャガールの聖書に関する絵を集めた美術館。朝早く行ったのに、なぜかミュージアム内のカフェが人で一杯。開館したばかりなのに、もうお茶?しかし、後に理由が分かった気がした。美術館がそれほど大きくないのだ。楽しみにしていた分だけ、展示数が予想以上に少なかったこと、なぜかシャガールに関係のない展示がしてあったこと、その割に入場料は高めだったことにショックを受ける私。そしてお客さんの多さにも。そりゃシャガールは有名だし、観光名所なんだとは思うけど、何だかなあ。
三度ほど展示してある絵を見て回るも、すぐに終わってしまったので、仕方なくミュージアムショップへ。他の美術館に展示してあるシャガールの絵のポストカードやらマグネットがたくさん並んでる。。。おいおい。しかし、見ているうちに何枚も手に取っている私。おいおい!ものすごく悩んだが、全然この美術館の記念にならないのでは、、、と思い、やめる。ここに展示してある絵の、かなり良いポストカードは、高すぎてやめた。はあ。しかし、今こうして振り返ると、展示してあった絵は大体覚えているから、やはり行って良かったんだと思う。何事も勉強だ!

次、さらに丘を登り、マティス美術館を目指す。これが、けっこう遠く、なかなかいい運動。向かいの歩道を行く中年男女のグループを見ながら、先に進んでいる男の人ふたりがいかに競い合っているか推測しながら行く。

息を切らしつつ、やっとついたマティス美術館、、、が、ここ?どこ?と言いたくなる分かりにくい入り口。公園の中にこつ然とある。横手のグラウンドでは、謎の運動をしているグループ。謎だけどやってる人たちは笑顔で持久力ありそうなので、ああいう運動が我々にも必要かも、と真剣に話しつつ館内へ。

ここは素晴らしいことに、無料!!それだけで素晴らしいのだが、館内は三階建てで、有名な絵は少ないけれど展示数も多く、マティスの超初期の作品とかスケッチとか、金魚のエッチングの連作とか、珍しいバレエのイラストレーションとか、晩年のコラージュとかがたくさんあった。私はマティスかなり好き。本でしか見たことのなかった、晩年の黄色のカティアとか、小さい習作とか大きい習作とか、終わってないポートレイトとか、大興奮してしまった。マティスの絵は何でこんなにしっとりと色っぽいのだろう。。。と感動しつつ、写真は禁止!と怒られたりしつつ、メモを取りまくる。広い館内、見る所がいっぱいある幸せ。奥へ行くとなかなか凝った造りの建物に、また感動。マティス本人の映った写真も良かった。

しかし、空腹で途中から注意力散漫に。。。やっぱり腹が減っては戦ができぬな〜。途中で会ったもん嬢も同意見。なのに、更にミュージアムショップで本を物色して、待ち人を更に待たせる私。。。すまぬうう!!しかし、ここはイマイチ品揃えがなく、時間を使ったくせに何も買わないという。さすがのもん嬢も「買わないのかよ!」と突っ込みを入れていた。

腹が減りすぎていたので、帰りはバスを使い、さっさと街へ。向かった先は、マクドナルド。。。日曜なので、観光地と言えども、デパートと名所以外はフランス式に閉まっているんだよね。さすがだ!

この後は、ぶらぶらし、最終日ということで名物(?)のムール貝の蒸し物とニース風サラダ(何がニース風か分からん。。)を分け合い、宿に帰る。

私は宿のリビングでスケッチ等し、ドイツから来た子に話しかけられ、ドイツはフランスより物が安いと教えてもらい、期待に胸を膨らませて部屋に戻ると、新しく入って来た韓国人の女の子によって部屋が洪水の憂き目にあっていた。盛りだくさんな一日だった。。

世界各国からの旅人の集う宿。この後洪水。



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Friday, October 21, 2011

パリからニースへ!南仏旅行の巻(2)

ル・カネのガレット屋の看板犬。踏み台にしているのは私の脚。。。

































ニース二日目。

8時に起き、宿のセルフサービスの朝食(シリアルとパン)を食べ、早々に宿を出る。

ル・カネへは、ニース中央駅で特急電車に乗り、カンヌで降り、そこからバスとのこと。ニース中央駅は、たくさんの観光客で賑わっていた。機械で切符を買おうとするも、コインかクレジットカードのみ。しかし、ICチップが付いているカードしか使えない!私のはついていないもの。うわーあんな長い列にと思いながら、切符を買う列に加わる。が、案外早く買えた。急がば回れとはこのことか。

往復券を買い、ホームへ入ろうとするが、どこにも切符を切る駅員がいない。もん嬢は、側にぽつんと立った、ちいさな機械の箱に切符を入れ、ビッという音とともに日付が印刷されるのを待つ。これがヨーロッパの切符きりらしい。これをしないで乗車したのが見つかった場合、罰金だとか。何のサインもないのに、これは知らなかったら分からんなあ、、、不親切だなあ。しかしこの後行ったドイツでも、同じようなシステムだった。日本やニューヨークでの常識が通じないことが、あるのだ。当たり前だけど、自分のやり方に慣れていると、つい忘れてしまう。こういうぶつかりは、「自分たちのやり方が共通のはず」という思い上がりに気付かせてくれるので、必要なのだと思う。

列車に乗って、発車を待つ。中継点のカンヌは、映画祭で有名なラグジュアリーな観光地。我々は通り過ぎるだけだが、せめて気分だけでも味わおうと、持参のサングラスをかけて、車内でセレブごっこ。写真を撮り合うアホなふたり。。

30分ほどでカンヌに到着。ル・カネへは、ここから出ている1番バスで行けるらしい。バス停で行き先を何度も確認していると、ほどなく1番バスがやってきた。バスは、とても新しく近代的で、ぴかぴかしていた。ル・カネは田舎だからと、勝手にぼろぼろのバスを想像していた私は、ちょっとだけがっかり。もう「田舎」なんて、幻想でしかないのかも。

バスは坂道を行き、20分ほどでボナール美術館の前に止まった。なんだかすごくあっさりと着いたので、狐につままれたよう。来たことが、まだ信じられない。しかしバスを降り、遠くに何度も見たボナールの絵にそっくりの建物(ボナール美術館)を見た時には、感動してじんと来てしまった。ついにここに。。。感無量だ。

お昼前ということと、すぐに目的地に行くのがもったいなく、何か食べようということに。バスの中から見かけた、人で一杯のちいさなパン屋に行ってみることにした。パン屋は本当にちいさいけれども、地元の人が列を作っていた。取りあえず並び、フランスパンを半分買ってみた。ここでは英語が通じず(田舎だ!)、半分くれ、というのを伝えるのに苦労する。身振り手振りで何とか買う。焼きたてを期待したが、冷めていた。特に何ということもないフランスパンだったが、良い思い出。もん嬢は、野菜のキッシュを買っていた。こちらは焼きたてだったこともあり、半分どろどろしていた。。

食べ終わって、念願のボナール美術館へ。楽しみだあ、わくわく!しかし、美術館の入り口に近づくにつれ、目を疑う私。。。そこには、なんと長〜い列が出来ているではないか!なんで!?
ボナールは有名な画家だが、ピカソやマチスに比べたら、一般の人の知名度は低い。そしてここは南フランスの片田舎。まさか入場制限がされているとは。。。!?並んでいるのは、年配の白人紳士淑女がほとんど。フランス人に混じり、英語で会話している人もいた。なぜにこんなに人気??ハテナが頭の中を飛び交う。

まさかの入場制限・ボナール美術館


しばらく並んだ後、やっと入場。入館料がかかるはず、なのに誰もチケットを買っていない。カウンターを素通りで、中へ入って行く。あれれ??無料なの??訳が分からないまま入館したが、後に理由が明らかに。この美術館は、特別展の期間中の最後の二日間だけ無料になるらしい。そして今日は展示期間の最後の二日間、つまり閉館期間に入る二日前だったらしい。なるほど、だからあんなに並んでいたのか。。。って、もう二日遅かったら、しばらくの間閉まっていたということか!危なかった!そして、なんともラッキーだ!!ありがとうボナール美術館!!

この美術館は、ボナールの生前の住居を改造したものであるのは知っていたが、予想していたよりもずっと小さかった。エスカレーター完備で、すごく近代的でキレイな建物だが、部屋や階段など、所々に昔の建物の面影が残る。5階建てで、展示スペースは、3、4、5階。2階はボナールの紹介ビデオを見せる映写室。1階はロビーと売店だ。

私は、最初に5階に上ったものの、もしや私の探している本「マティス・ボナール書簡集」が売店に売っているのでは!?と思いつき、急いで駆け下りて、探す。そして、やっぱりあった!!フランス語だが、、、。ニューヨークでも探していたが、見つけられなかった本だ。うう、これは頑張って辞書片手に読むしかない。とにかく買って、ロッカーに入れ、もう一度5階に戻る。

今回の展示は「ボナールとル・カネ」。ル・カネの風景画を中心にしたものだった。見たことがない油絵、素描、水彩、ドローイングの数々。何点か大きなものもあり、感動しつつ、メモを取りつつ、何度も往復する。大好きなボナールの鮮やかな色彩と構図で体がいっぱいにふくらんだようになるまで、見た。やっと満足し、ため息をつきながら1階に降りると、入り口のイスではもん嬢が待っていた。すまん、、、。

もう一度売店で、カタログとボナールのイラストレーション集などを買い、最後にもう一度展示スペースに戻って、五感ぜんぶを使い、絵をしっかりと体いっぱいに取り込む。ああ、来て良かったなあ。このためにフランスに来たようなものなのだ。欲しかった本も手に入ったし、大満足。1階に帰って、もん嬢にありがとうと言った。旅行中ずっと、スローな私と忍耐強く行動を共にしてくれたもん嬢には、今も心から感謝する。ありがとう、もんちゃん!

美術館を出て、坂道をぶらぶら上り、街の景観を楽しむ。白、オレンジ、濃い緑、包むような黄色。なんてのどかなんだろう。ペイネの壁画も見る。これはかなり痛んでいた。

小腹が減ったので、カラフルなカフェに入る。「グレープフルーツのロゼ」というサインがあり、ふたりとも注文。カフェのおじさん、喜んで、「これがおいしいのを知ってるのかい?」もん嬢「いいえ、知りませんけど」おじさん「じゃあおいしくて、また戻ってくることになるよ!」
グラスに入ってきたこのロゼは、今でも鮮明に思い出せるほど、ものすごく奇麗だった。ピンクともオレンジともつかない、夕暮れの雲を集めたみたいな、まるで夢みたいな色。グラスの水滴が曇りガラスのようにグラデーションをかけていて、我々はしばらくの間、ただほれぼれと見つめていた。一口飲んでみると、まさにグレープフルーツの味、しかし酸っぱすぎず甘すぎず、ちょうど良いバランスで、ほんとにほんとにおいしい。おじさんは正しかった。ふたりで感心しきり。

夢のロゼと、とろけるガレット

ここはガレットという、そば粉で出来たクレープの専門店だったので、もん嬢はシンプルなバターのガレット、私は向こうに座っている人の食べていたものがおいしそうだったので、真似をして、卵のガレットを注文。茶色のクレープのようなものを四角く畳んで、その上にほぼ生の卵を乗せたものが出てきた。ニューヨークでは、食中毒のリスクがあるので、生卵は食べられない。久しぶりだね、と声をかけたい気分だった。日本を思い出す。なんだか新鮮な眺めだった。フォークとナイフで黄身を崩しながら食べのだが、黄身がとろっとしたソースになって、うま〜い。店の看板犬(ブログ冒頭を参照)がちょこちょこやってきては、愛嬌をふりまく。かわいいぃ!!しかしガレットをくれないと悟ると、さっさと他の客のところへ去っていった。正直な奴め。

ル・カネで、おいしいピンクのロゼを飲みながら、卵のガレットを食べている自分。。。犬パンチされながら。。。我が人生に悔いなし!

ロゼでちょっと良い気分になりながら、バスでル・カネを後にする。さようなら。また会う日が来るといいな。
ニースまでの電車は、、、眠かった!!

宿に戻り、ネットで近くの評判の良いレストランを探し、フランス初のコース料理を食べる。創作ニース料理とのこと。とても上品な味だった。フランスの料理屋は本当にどんな店でも外れがない、とこの時思ったのだが、今考えても、滞在中に(ムール貝を除いて)塩辛すぎるとか甘すぎるとか思ったことは一度もないのには驚く。パン屋でさえも。さすがフランス!やっぱりグルメな国だ。

帰りに海岸に寄り、夜の海を眺めて帰った。静かで透明な夜だった。


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Wednesday, October 19, 2011

パリからニースへ!南仏旅行の巻(1)

ニースの宿「Saint Exupéry」にて

































フランス日記もついに中盤。パリ滞在中に、ニースとベルリンに約一週間行きましたので、ここからはそのお話。
勢いにまかせて書いてしまったので、長いなあと思う方は、遠慮なく読み飛ばして下さい♪

*南仏旅行記・1日目*

ついにこの日が来た。ニース・ベルリンへ出かける日が。私にとっては、この二都市への訪問が、今回のフランス旅行の大きな目的であったのだ。

南仏旅行の目的は、ニース近くにあるル・カネ。私の大好きなフランス人の画家ピエール・ボナールが生前住んでいた場所である。フランスへ行くからには、どうしてもその土地と、数年前に出来たばかりの、ボナール美術館へ行きたかったのである。

南仏とベルリン旅行は私が担当になり、フランスへ行く前から宿だの行き方だのをもん嬢の助けを借りながら手配した。もう後は当日行くのみ、である。



当日の朝、5時に起きる。パリからニースまでは、フランスの新幹線TGVを使う。もん嬢に従い、バックパッカーのような出で立ちで、6時過ぎに家を出る。外はまだ暗く、寒い。暑かったのに、ここ数日で急速に秋になったようだ。食べ残しの食パンなどを携えて行く。

時間に慎重なもん嬢のおかげで、出発の一時間以上前にリヨン駅に着く。大きな駅だ。パリの外へ行く電車がホームに何台も止まっている。屋根の隙間から入る冷たい空気が広場を冷やしている。

まだ夜も開けていないというのに、そこで出発を待つ人の多さに驚く。スーツケースや大きなリュックを傍らに、あるいはグループで、あるいは単体で。わきあいあいとカフェやクロワッサンを片手にお喋りしている人々や、暗いレストランでカフェを飲みながら新聞を睨んでいる人など。まるでお祭りのようだが、誰にも出発時間を待つ人特有の、ぴりっとした緊張感がみなぎっている。

リヨン駅の広場には、コーヒー屋やパン屋、土産物屋や本屋がいくつもある。私は「車窓を見ながらコーヒー」をしたかったので(ベタ!)、パン屋の「カフェと甘いパンのセット3ユーロ」などを物色。でも今買ったら、席に着くまでには飲んでしまうなあ、などと考えて躊躇し、本屋で雑誌など見ているうちに、出発時間が迫る。私たちの乗る電車のホームは少し歩いた場所にあるということで、もん嬢の後について、大勢の人たちと共にホームへ向かう。ああ、コーヒーよ!

ホームの入り口に入る際に、切符を見せるシステム。そして、ここにもいた、どでかい機関銃を持った兵士たち。初日にシャルルドゴール空港で彼らを見たときは驚いたが、他にもオペラ座などの交差点にいたり、パリ市内でもちょくちょく見る。警官の数はNYがダントツに多いのだが、しかしこの銃は。。。ニューヨーカーもびっくりだろう。それにしても、世界どこへ行っても不安なんだな、と思う。

リヨン駅の兵隊さんにさよなら

結局コーヒーは買えずに(涙)、車内へ。我々のチケットは2等だったが、さすがに新幹線なだけあり、快適な乗り心地。
9月も半ば過ぎなので空いているだろうと思いきや、バカンス全開な格好で乗り込むノリノリカップルや、渋いスーツのおじさん、粋なスーツのおばさんなどで、みるみるうちに満席に近い状態に。そのうちにTGVは静かにホームを出た。

10分ほど走ると、もう車窓はミレーの「落ち穂拾い」のような構図。夜明けのオレンジの光が、畑の上に浮かぶ白い霧を浮かび上がらせる、不思議な光景。たまに古いお城のような街が遠くに見えるが、もうずっと一面の青い畑が続く。フランス列車の旅を楽しみにしていた我々だが、30分もする頃にはすみやかに夢の中であった。



1時間半ほど眠っていただろうか。目を覚ますと、前の席の人が飲んでいるコーヒーがとてもいい匂い。そうか、車内に売店があるのか。トイレに行くついでに買おうと、まだ寝ているもん嬢を残し、席を立つ。

売店は、車両をいくつも超えた先にあった。長い列ができている。取りあえずトイレに行き、列に加わる。欲しいのは、普通のコーヒー。しかし油断しているとエスプレッソが出てきてしまう。注意深くメニューを見つめると、「cafe; espresso ou cafe filtre」との表記が。「エスプレッソかフィルターのコーヒー」ということだから、フィルターの方が普通のコーヒーだろうと推察し、頭の中で発音の練習をしながら待つ。他の人も大体が同じコーヒーを買っているが、何といって注文しているのか、全然聞こえない!
そしてついに自分の番。ひー。頑張って「un cafe de filtre」と発音するが、店員さん、さっぱり理解してくれない。うう。後ろのおっさんが手助けしようとしてくれるが、結局は英語でコーヒーと注文して解決。負けた〜。

何はともあれ、めでたく「フランスの車窓でコーヒー」だ、とウキウキ席に戻ると、もん嬢が必死の形相でウェルカムバック。トイレに行きたかったらしい。ごめんごめん!

コーヒーを飲んだり、持ってきた食べかけの食パンやらチョコパンを食べたり、窓の外を眺めたり、通路をばたばた駆け回る利かん坊とそれを追いかける若いお父さんや、他の車両からやってきた犬などを見たりしながら、時間が過ぎるのを待つ。6時間ってけっこう長い。

利かん坊は、3歳くらいだろうか。こっちの子供はかわいいが、でかいなあ。利かん坊は突然、私の隣の席に座った上品な中年の婦人に近寄ったかと思うと、「べしっ」と手をぶつという暴挙に。お父さんは叱るどころか、おろおろして、「利かない子で…」などと言ってる様子。婦人はさすがに憮然としていた。お母さんは席でずっと眠っている。その後も、お父さんは遊び回る子供の言いなりだった。日本でも躾られない親が多いと聞くが、フランスでもそうなのだろうか。。。

車窓からの景色は、いつの間にか木が多くなっている。

車窓からの風景・木々に海



































出発から3時間半ほどで、電車はマルセイユに近づく。マルセイユといえば大きな街だが、車窓から見るそこは、なんとガラの悪そうな場所だろう。アパートの外壁や駅の倉庫に絶えず描かれるグラフィティ。それが美的というより、本当にいたずらという感じのもので、街もどことなくさびれているよう。これが本当に、マルセイユなのだろうか?街に降りたわけではないので、実際はどんな場所なのか分からないが、何となく物悲しくなった。疑問顔の我々を乗せて、電車は更に進む。

またしばらく行くと、木々の間から、ついに海が見えてきた!なんという日射しの強さ、海のまばゆさだろう。海の色は、白と青。日射しは、黄色いと思った。ボナールの色彩を真っ先に思い浮かべる。彼は海の絵もよく描いた。これが画家たちの好んだ南仏か。しばし感激。

モナコやカンヌに近くなると、海岸には大勢の人が、まるで今が夏の盛りというように、泳いだり日光浴したりしている。パリはもう寒く、ジャケットまで着てきて、まさか泳ぐなんて!と思っていた私たちはとてもびっくりした。
そして、ついに電車はニースに到着!車外に出た私たちは、空気の暑さにまたまたびっくり。ここはまだ夏だ!長袖を来ているのは、我々と、列車を降りた人くらいなものだ。

ニースは、小さいが、人がこれでもかと多く、有名デパートやブランド店など、なんでもあった。田舎の都会という感じ。大通りに面したレストランの価格も、パリと余り変わらない。さすが観光地。時刻は2時頃。空腹だったので、どこかでお昼を食べようと、安い店を探す。
ジェノバ風オムレツとパナシェ

大通りを一本入ると、ビールのすこぶる安いカフェを発見したので、そこに決める。手頃な価格の品ということで、ふたりともオムレツに。もん嬢は「ニース風オムレツ」、私は「ジェノバ風オムレツ」を注文。ついでに、初ニースを祝して、パナシェというレモンのビールで乾杯。

オムレツというと、NYでは大きな半月型のものしか見たことがない。ここのオムレツは、薄くて大きな丸型で、マスタードドレッシングであえた緑のサラダの上にどかんと乗っかっていた。オムレツの表面には、バターのあぶくがぷくぷくしている。ジェノバ風オムレツは、本当にジェノバペーストが入っていて、なかなかおいしかった。もん嬢の「ニース風」は、野菜がたくさん入っているオムレツだった。この後も何度か「ニース風」というメニューを頼んだが、常に野菜入りだった。「ニース風」=野菜入り?パナシェと共に、至福のおいしさ。しばし、なごむ。
後ろの席のアロハシャツを着た、地元のフランス人のおじさんを見て、ここは常連の店だから当たりだと自分たちの英断を誉め合っていたら、おじさんは携帯を取り出し、生粋の日本語で喋りだしたのであった。。。

この後、宿「Saint Exupéry」にチェックイン。ユース登録をしてないユースのような安宿。私たちは14人の女部屋。二段ベッドの上と下をそれぞれ取り、荷物を置いて、さっそくニース観光に出かける。

取りあえず、海岸に行こう。宿から歩いて5分で海なのだ。

おおー、「ニース」のイメージそのまんま!白人の老若男女が水着で浜辺に寝そべったり、泳いだり、何とも楽しそう。対する我々は、長距離移動に備えたスニーカー、長袖のシャツ、スカーフ、、、およそ「夏」「海」とはかけ離れていて、どう見ても冷やかし軍団。

しばらくは、目の前の水着女の胸のでかさに驚嘆したり、「メロン」と名付けてその全貌を明らかにしようと、背後からこっちを振り返れ光線など送っていたが、あまりの日射しの強さに、早々に海岸を離れる。ああ、水着を持ってくれば良かった。

その後は、海沿いの道をたどって、旧市街地を散策。丘の麓に迷路のように、小さな石造りの古い家々が様々な店を出しているのだった。その風景は、何だか昔映画の中で見た、スペインかどこかの街中のよう。看板の読めない綴りを見ながら、これはイタリア語だ、いやスペイン語だと、分からない同士、無駄に推測し合う。

丘の上にも登って、日暮れのニースの街を一望。美しいなあ。更に丘の上のお城の跡まで行き、人口の滝を鑑賞。丘を降り、今度は街をうろうろ。ビールがすごく安い店など見つけ、はしゃぐ。ちょっと道に迷い、ようやく大通りに出る。もうすっかり夕飯の時間だが、何しろ2時過ぎにオムレツを食べた我々。軽く行こうと向かった先は、天下ご免のマクドナルド。お金のなさそうな若者でいっぱいで、安心して節約できた。

ユースに止まる心得など、もん嬢にレクチャーしてもらい、宿に戻る。もん嬢の教え通り、みなさん早めに就寝モード。我々もさっとお風呂に入り、12時頃にはベッドへ。明日はいよいよ念願のボナール美術館、早く起きなければ!なのであった。(続く…)


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Monday, October 17, 2011

お約束♪パリのマルシェでびっくり仰天♪


































パリと言えば、グルメ。グルメといえば、マルシェ(市場)。つーわけで、もちろん行ってきました、パリのマルシェ!

パリにはいくつもマルシェがあるらしいけど、今回はもん嬢の行きつけだったバスティーユにあるマルシェ。早起きして行ってきた。

第一印象。パリのマルシェ、でかい。

ニューヨークの市場(ファーマーズマーケット)の10倍はありそう。野菜、果物、肉、チーズ、ワイン、洋服、屋台、なんでもあり!魚だって新鮮なのがずらり!そして安い〜〜〜。パリは大体において食べ物が安いけど、ここはパリの安いスーパーよりも安いよ。新鮮なレタスがひとつ50サンチームって、ほぼ50円。ニューヨークの市場なら、どんなに安くたって1ドル。ここのマルシェでは、アボカドなんて、3つで1.5ユーロ。150円だよ〜!!ニューヨークではアボカドは安スーパーでも、ひとつ1.5ドル(セールでたまに1ドルだが、最近なぜか高い)。うらやましいぞおお!!

面白い食材では、黒い大根なんてのがあった。そして、お約束のラパン(ウサギ)。期待していた(?)吊るしラパンは見られなかったけど、ショーケースにそのまま並べられておりました。これを買って、客が皮をはぐのかなあ??今回の旅行では食べなかったけど、おいしいのかな〜。

朝ごはんは、もん嬢は中東の屋台で、ほうれん草とチーズのカルツォーネみたいなやつ。 私はお惣菜の屋台で、イタリア人の陽気な若い店員にからかわれながら買った、じゃがいもとベーコンのクリーム煮。この日は寒かったので、あったかくておいしかったなあ。

センスあるディスプレイで野菜もよりおいしそう!


































 ふたりで不足している野菜を中心に、レタスやオレンジ、玉ねぎ、アボカド、ぶどうなど買って帰りました。新鮮でおいしかった。こんなに安くて大きな市場、ニューヨークにもあったらいいのに♪


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Sunday, October 16, 2011

スカーフを巻いて街にでよう♪

パリでは、スカーフを巻いている女の人がとても多い。

全体は黒っぽくシックに、一ヶ所アクセントで色を持ってくる、というコーディネイトの人が多いからだろうか(ちなみに男性はスーツをバシッと着て、赤や黄色などの鮮やかなネクタイを締めている人が多かった。かっこいい!)。

老若男女、さりげなく、しかし実にうまく小物を身につける。元来帽子やスカーフが好きな私には、とても勉強になるパリジャンの着こなし。

ある日、街中をうろうろしていたら、スカーフやストールの卸売り街に迷い込んだ。業者にしか売らない大多数の店に混じって、一店舗だけ一枚から売ってくれる店を発見したので、ここぞとばかりに何枚か購入。

パリの古着屋でも、スカーフが安く大量に売らていたのを見たが、その人気の高さが分かるというものだ。今年の秋は、NYでひとりマイブームしよう♪

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Saturday, October 15, 2011

ギャラリー巡り in Paris

パリのギャラリーを巡ってきました。

「パリは保守的で現代アートはない」「ギャラリーもない」など、現代アートに関してネガティブな意見ばかり聞いていたけれど、いざ行ってみると、なかなか良いギャラリーがたくさんあるではないですか!NYほどではないと言われればそれまでだけど、予想以上に楽しめて、大満足だった。

ギャラリーは、主にマレ地区というところを回ったのだけれど、面白いのが、ギャラリーの造り。

上の図のように、大きな門をくぐり抜けた先に建物の集合体があり、いくつものオフィスが部屋を借りているという例がよく見られた。古い建物を壊さずに利用しているからであろう複雑な造り。

ギャラリーも例外ではなく、その場合、外見からは分からないので、住所と地図を頼りに、ギャラリーのある場所を見つける。石造りの門にがっちり閉められた重い木の扉を押して中に入り、建物の集合体からギャラリーを探す。これが宝探しみたいで、なかなか楽しい。

ある所では、門の中に入ったはいいが、ギャラリーの場所が分からず、うろうろしていたら、ぱあっと目の前が開けて美しい中庭に出た。石造りの建物群の中に、木や草が生い茂り、そよそよと揺れている。あまり美しかったので、ぼーっと見とれてしまい、しまいにもうその庭と古い建物だけで満足して、ギャラリーは見つけないまま、門を出てしまった。もん嬢によると、パリコレのファッションショーでも、パリ中の様々な建物がステージになるそうで、その違いがまた面白いとのこと。納得!

その後も、パリ特有の小さく奥へと続くような空間を生かした展示をたくさん見た。また、こういう展示場所の特色が、パリのアート作品にも影響するのだから、展示する作品はもちろん、展示場所ってほんとに大事だなあと改めて思った次第。

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Friday, October 14, 2011

パリの蚤の市


週末になると、パリの至るところで蚤の市(アンティーク市)が立つらしい。じゃ、ま、行くべ!

まずはエッフェル塔近くの市へ。お店がたくさん!人もたくさん!もん嬢によると、フランス人は古いものが大好きなので、蚤の市は常に至る所で立つし、しかも安くて良いものが多いのだという。ふぇ~。

市の中のある本屋さんで、かわいいイラストが表紙のお芝居の台本に一目ぼれ。ほしいなあ。薄くて小さいから、5ユーロくらいかなあと思ったら、15ユーロ。う〜ん予算オーバー!!

もん嬢に頼み、難しい顔をしたお店のおじさんに、少しまけられないか訊いてもらったところ、「古いものだからダメ」と一蹴。言われてみると、確かに50年以上も前のものだ。明らかに部数が少なそうだし、高いのも頷ける。

ここは諦めよう、と一度その場を離れたものの、やはり気になって戻ってきてしまう私。うう。。。

もう一度、本をよーく眺めると。。。運命を感じてしまうよ~!!!

熟慮の末、私はおじさんのところへ行き、「買います(片言の仏語)」と20ユーロを渡した。おじさん、じっとこっちを見て、袋はいるかと訊く。え?袋?ノンノン!と笑顔で答えると、渋い顔のままお釣りをくれた。ちゃりーん。

もん嬢に言われて気づいたのだが、それが1ユーロ多い。なんとおじさん、最後におまけしてくれたのだった。ええ〜!!

メルシー!!と慌ててお礼を言ったのだが、おじさん、じろりと睨んだだけで、渋い顔を崩さなかった。かっこいい~!!歳をとったら、こういう頑固オヤジになりたいと本気で思ってしまった。おじさん、ありがとう!!

今その本は、私の机に飾ってあるのだけれど、見る度におじさんを思い出す。良い買い物をしたなあと思います。


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Monday, October 10, 2011

アンティークショップにて

Bowlie



































長かった旅行も終わり、あっと言う間にパリから帰ってきてしまいました。

ニューヨークはもう秋、と言いたいところですが、何と連日30度前後。今年何度目だー。パリといいドイツといい、今年は行くところ行くところで、この状態。NYも私の帰ってくる直前までは寒かったというから、これは「晴れ女」ならぬ「夏女」疑惑が浮上??というか、大丈夫か、地球ー。

何はともあれ、書くことがたくさんあるので、まだしばらくパリ紀行は続きます。お付き合い宜しくです♪

今回は、宿を取っていた場所の近所で見つけたかわいいアンティークショップでの出来事。

かわいいお店だなあと、窓の外からウインドウショッピングをしていると、店の中のイスにぬいぐるみの犬が座っているのが見える。でかいぬいぐるみだなあ。。。、、、、、、いやまて、本物か!?

動かないふっさふさの毛をした犬。よく見ると、ちょっと動いた。やっぱり本物か。しかしこいつ、、、かわいすぎる!!スカーフなんて巻いて、ぼけっとイスに座っているその姿。私は思わず店に入り、ほれぼれとワンコを見つめた。

パリは、ニューヨークに負けず劣らず、犬を連れている人が多い。しかし、店の中にワンコを座らせるとは。しかもスカーフ。パリっぽいぞ!お店はかわいいアンティーク雑貨屋さん。この犬、描きたいなあ!店の奥から出てきたマダムは英語が話せたので、お願いしてワンコをスケッチさせてもらうことに。ありがとう、マダム!

描き始めてしばらくすると、マダムが用事で外に出なくてはいけないという。では、と帰ろうとすると、「20分くらいだから、鍵閉めていくから。描いてていいわよ。」マダム、、、見知らぬ人をそんなに信用していいんですか? 

多様すぎるほどの人種と階級の人々で構成されているニューヨークでは絶対に有り得ないことだが、これもパリならでは、なのだろう。パリは国際都市だが、街の多くを占めているのは、ほとんどが中流階級のフランス人という印象を受けた。その点、パリはニューヨークよりも断然東京に近いと思う。治安もいいし、店も多くが個人経営店で、まだ信用とか人間味が残っている感じがした。

ブーリー2。

ブーリー3。

ブーリー4。
お店のマダム。

描かせてくれて、ありがとう、マダム!

店の看板娘、ブーリー。
4枚スケッチして、一枚はマダムにあげました。マダムはとても喜んでくれて、後日お店に飾ってくれてました。

ひとつ気に入った鍋敷きがあったんだけど、重いから買わなかった。うーん、ちょっと後悔です。

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mac Abane
161, Rue de Frenelle---75007 Paris
Tel: 01-47-53-75-45
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Wednesday, October 5, 2011

Kokoro Second Anniversary Group Show: 7pm Thursday October 6

New Work "Song of Caesium-137"


















明日の10月6日より、サンフランシスコのギャラリーKOKORO STUDIOにて、グループ展が始まります。
私も新作のペインティング(上図)を一点、出品しています。
もしもお近くにいらした際は、ぜひ覗いてみてください♪

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KOKORO STUDIO

682 Geary Street in San Francisco, California 94102

オープニングレセプション10月6日(木)7pm~10pm
please visit http://www.kokorostudio.us/
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Kokoro Studio is proud to mark our second anniversary, reflecting on the essence of Kokoro Studio: a portal toward new ideas and worlds within.

This month we present the return of Kokoro artists Maria Berrio, Sara Christian, Yuriko Katori, Mayumi Tanaka, and an interactive projection by Superdeux. We are also pleased to present a collaboration with Japanese calligrapher Aoi Yamaguchi.

We invite you to celebrate with us as we remember the past two years, and embark on another year of discovery.

"Kokoro" will be on view at Kokoro Studio from October 6 to 27, 2011. There will be a public opening reception on Thursday, October 6 from 7 to 10pm. Kokoro Studio is located at 682 Geary Street in San Francisco, just a few blocks from Union Square, and is open Thursday through Friday from 1pm to 8pm, Saturday from 12pm to 7pm, and by appointment. For more information, please visit http://www.kokorostudio.us/.



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Monday, October 3, 2011

Nationのカフェで鴨。

今回も、もん嬢の「もう一回食べたい記憶の中の大絶賛食い物 in Paris」をたどる旅。

それは、「Nation(ナシオン)のカフェで鴨。

もん嬢、若かりし頃(といっても数年前)の思い出のカフェだそうで、ここで出す鴨のステーキが悶絶ものだとか。それを聞いて、行かないわけにはゆきますまい。大きなカフェで、6時過ぎなのに客が多く、店員さんもキビキビと働いている。いい感じだ。
メニューを見ながら悩んだ末、二人で同じもの(鴨のグリル)を頼み、フライドポテトと赤ワインを追加し半分こ。どんだけ仲いーんだ!

しかし、、、これが本当においしかったんだよね~!!鴨は、外側がパリパリだが、中身は焼きすぎず、やわらかく、豊富なスパイスで味付けされ、あーーー言うことないぞおお!!!横に添えられたサラダのマスタードドレッシングも、酸味が効いていて、いい味。マッシュドポテトも、なめらか~クリーミ~~~。うっとり。

これに山のようなフライドポテトもあり、相当な量だったけど、おいしいから食べてしまったよ。名物のティラミスは、さすがに入らなかったけど。。。残念だ。次があることを祈ろう。

ところでこの鴨、どこか懐かしい味だと思ったのだが、夢中で食べている間は何だか分からなかった。が、後でふと考えると、、、生姜が使われていたようで。。。そしてにんにくが効いていて、、、あああこれは!!小学校の時の給食に出た、鶏肉の和風グリル(名前忘れた)にそっくりではないか!!!

うちの小学校は、給食のレベルがずば抜けて高いというのが、赴任してくる先生たちの共通した意見だったのだが、そうか、パリのカフェレベルだったとは。。。。。今更ながらに納得であった(ほんとか!?)。

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Sunday, October 2, 2011

大人気!ベルギーポテトのお店「De clercq」


だいぶ前の話になるが、もん嬢と6区のソルボンヌ大学近くに最近できた、若者に大人気というベルギー発のフライドポテト専門店「De Clercq」に行った。

道には、あふれるパリの若者たち。本当に並んでいる。大学の近くなので、学生が多いが、客の年齢層は幅広い。ポテトが嫌いな人はいないもんね。

さっそく並んでフライドポテトのレギュラーサイズをゲット。で、評判のポテト、実際はというと、、、

安い!揚げたて!!うまい!!!

最高ですううう。レギュラーサイズでも、マックのポテトMの5倍以上ある。なのに3.5ユーロって!!更に私の好みの太いポテト!!しかもいつまでもホクホクしてる。これ、うま~~~い!!!!!

選べる特製ソースも良い味だけど、素朴なじゃがいもの味が濃厚で、そのままで何にもいらない。行列ができるのも分かる!NYにも来てほしい!日本でも流行りそう!

もん嬢とふたり、大絶賛のベルギーポテトなのでした。

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De Clercq
184, Rue St Jacques 75005 Paris
Tel. 01 43 54 24 20
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Saturday, October 1, 2011

夏ふたたび?な、10月のパリ。


更新が滞っていて、なかなかブログが現在に追いつかない。 実は、一週間ほどかけて、南仏とドイツを回ってきました。詳しくは追々。。。(またか)

で、旅行から帰ってくると、パリは、、、連日28度ってなに~~~!?昨日は暑くて眠れなかったよ~!もう10月だよね。。

パリ滞在も、残すところあとわずか。残りの日々を、美術館巡り&買い物&観光に使おうと頑張るのだが、余りの暑さに、ちょっと歩くとすぐ疲れる。 なんつーこった。

家を出て、カンカン照りの中(日差しがとにかく強い)、数時間うろうろ、疲れ果ててカフェのイスに崩れ落ち、「まだ美術館に着いてもいない。。。今日は無理だ。。。がくり。」というパターンが、ここ数日続いている。いかん!このままでは、もう時間がない!がんばれ、りーぬ!!

というわけで、とりあえず、明日はオランジュリー美術館に行って、その後、ケブランリー美術館に行こう。私は鑑賞時間が長いので、一日ふたつはちと厳しいが、、、やるしかない。

パリでは、毎月第一日曜日(明日)は、国営の美術館がタダで入れるんだよね。助かるよ。高いんだもん、入場料。

でも、ニューヨークでは大体の美術館が、毎週一日タダになったり、毎週タダの時間帯があったりする。えらいぞ、ニューヨーク。まあ、パリでは学生なら美術館がいつでもタダで入れるから、どっちもどっちかなあ。

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