今日は、いつもお世話になっているSさんに久しぶりにお会いした。ここのところお忙しそうだったので、荷物を受け取るだけのつもりで伺ったのだが、折角会うのだからと私の到着を待って、ランチに連れて行ってくださった。SさんにはNYに来たばかりの頃から何かとご迷惑をおかけしている。NY2日目で右も左も分からない私を引っ張って、NY中を歩いて案内してくださったのは、今でも大切な思い出である。あのガイドのおかげで来た当初からNYの大体の土地勘を掴むことができた。その日からずっと、何かにつけて私のことを気に留めて下さる、NYでの数少ない心強い存在である。今日もまた色々とおしゃべりをし、為になるお話も聞けて、Sさんと知り合いでいられることに改めて感謝をしたのだった。
今日のNYは、冷たい雨風が吹きすさぶ寒い一日。傘を持つ手がとても痛かった。Sさんお目当のベトナム料理屋がなぜか見つからなかったので、しばらく路上をうろうろしてからダイナー風のアメリカンに入った。ここが中々おいしかったので、ご紹介しようと思う。
私はグリルドチキンパニーニとフレンチオニオンスープ。Sさんはターキークラブサンドとビーフチリ。スープは小さいカップというからひとりずつ頼んだのだが、確かに小さなカップの中には具がこれでもかと詰まっていて、確実にこれだけで満腹になる量だった。チリなどはスープがほとんどなく、ほぼ牛挽き肉で、「チリ風ビーフ」と呼んだ方がふさわしいのではと思った。私のスープは、いわゆるオニオングラタンスープで、中にはフランスパン、上ではモッツァレラチーズが溶けている。おいしかったのだが、私もSさんも半分まで行かずにお持ち帰り。パニーニは、バジルペーストでグリルしてある厚い鶏胸肉が二枚も入っており、その上に私の大好きなポートベラマッシュルームのグリルと、パプリカのマリネと、トマトとレタスがぎっしり。最後に溶けるチーズが全部の具をカバー。おいしいぃ。Sさんのサンドウィッチにはターキーのハムがどどーんと詰まっており、他にベーコンとトマトにレタスが。脇には山盛りのフライドポテト。おいしくない訳がない。
それにしても、久しぶりに「これぞアメリカン・サンド」を目にして嬉しくなった。全てが驚きのでかさ。お皿からこぼれんばかりのボリュームに、シンプル・イズ・ザ・ベストな味付け。頑張ったが、パニーニもポテトも半分でお持ち帰りだった。巨人の国に迷い込んだマリオみたい。これぞアメリカ。
ちゃんとしたダイナーやバーレストランなら、どこでもおいしい「これぞアメリカン・サンド」が食べられる。残ったらもちろん持ち帰れるので、一度はぜひお一人で一皿を注文して「これぞ」とつぶやいてみてほしい。
*Dorrian's Red Hand Restaurant*
1616 2nd Avenue, Manhattan, New York, NY 10028
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