謎のNYたまご事情

久々に「エッグオンアロール(Egg on a Roll)」を買った。これは私の中で『NYの最も安くうまい朝食三大王』のひとつ（他の二つはベーグルとドーナツ）に数えられる偉大なる軽食であるが、早い話が卵焼きサンドウィッチである。

軽くパサパサ気味の丸いパン（なぜかどこのデリでもこれ。安いから？）をふたつに切り、平べったい卵焼きを挟んだだけ。どこのデリでも１〜1.5ドル程で売っており、注文してから出来るまで2分程なので、朝食として人気の一品なのである。ちなみにちょっと高いのだが、私のお気に入りはホットアンドクラスティ(39stと8avにある方)で買うこの変形バージョン。丸パンをシナモンベーグルにして、更にスイスチーズを乗っけたもの。3.5ドルくらい。版画工房での仕事の朝などは、自分へのご褒美によくこれを買ってから仕事に行くのだ。

　　　　　　　　▲私的NY三大朝食王のひとつ、エッグオンアロール

今日は帰りにホールフーズで卵を買ったのだが、オーガニックの卵にするか否かで20分ほど悩んでしまった。NYでは生の卵を食べてはいけない。よく言われることである。しかし、こちらのレストランやダイナーでは客は皆平気で、黄身がほぼ液体の卵料理を食べている。皆さん...大丈夫？しかし、かくいう私も郷に従い、これまで何度も液状半熟卵を食べてきたが、お腹を壊したことは一度もない。生はダメだけどほぼ生はオッケーってこと？？未だに解決していないアメリカの謎である。完全な生卵はやっぱり食べる気にならないけどね。

そんなことを考えながら、売り場に並ぶ各種卵のパッケージを延々と見比べていたのだが、オーガニック卵は残念ながら賞味期限が近いものしかなかったので、「オーガニック」という記述がないこと以外はオーガニック卵のパッケージと書いてあることがほぼ一緒の、オーガニックでない卵を買った。新鮮な方が「オーガニック」より体に良いと思うのだけれど、どうだろうか。


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