Wednesday, December 7, 2016

プレゼンの夕べ


昨日はレジデンシー参加者が全員(まだ到着していない一人を除いて)、スタジオのある建物Maxon Millに集い、それぞれの作品を発表した。持ち時間は一人5分。

苦手なので、早く終わらせるために二番目に登壇。用意したスライドを見せながらの5分間、反省点は多々あるが、なんとか乗り切った。あとはもう楽々と他の人の発表を聞けば良い。

みんな、本当にそれぞれ違うことをしている。南極でリサーチしてる人もいれば、自然物をペインティングしてる人もいるし、パフォーマンス、ビデオ、アニメーション、写真、インスタレーション…興味が似ている人こそいるものの、やっていることは一人も被らない。

「本気でやってれば、何やっててもいいんです。
そしてそれをやるのに特別な理由など、すぐさま明らかにしなくてもいいです。
なぜなら現時点はただのプロセスですから。
続けていけばそのうち分かってきます。
無理してわかんなくてもいいんですけどね。
所詮アートって人生そのものなんで。」

という「アート」からの声が聞こえてきそうだ。

効率第一主義のこの世の中において、完全に非効率的かつほとんどの場合非経済的な生産活動(アート)が、堂々と存在し許容される、そのことがいかに重要か。正直このような場所に集まっておのおの製作に励むことが直接的に世の中の役に立つとは到底思えないけれども、実はその一見役に立たなそうに見える非効率的な行動こそが、機械化しつつある現代人のあり方や価値観を問い直すために投げかけられた、一つのアンカーになっているのだ。

やっぱりアートって、必要なんだ。。。
と、みんなの発表を見ながらしみじみ思った。
アートは人間らしさと訳せるかもしれない。

それから、私は私でいいんだ、ということも再確認した。
だってみんな違うんだもん。
違っていいし、違うからいい。
普段の生活で忘れがちな大切なことだと思う。

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