Sunday, March 21, 2010

オーストリア風パンケーキ at KLEE


















友人とレストランに行ってきた。場所はチェルシーのレストラン「KLEE」。ここのシェフが母乳でチーズを作るというのがネットで話題になったとかで、友人はその取材に、私は物珍しさにくっついていったのだ。残念ながら、レストランでは母乳チーズは提供していないとのことだったが(そうだよね、でも残念!)、折角なのでブランチを取ることにした。

まずは、お茶を注文。友人はチャイ、私はベリー系のお茶。一人ずつ南部鉄器のようなやかんに入って来た。お互いのお茶を飲み比べ。とてもおいしいお茶だった。
で、くだくだ話しながら延々とメニューを眺める女ふたり。店員さんが何回注文をとりに来てもおかまいなし。悩んだ末に私たちの選んだものは、

友人:オーストリア風パンケーキ
私:自家製パスタ

パンケーキは私も気になっていたのだ。グッドチョイス、友人。店内の匂いから察するに卵系メニューが吉と踏んだのだが、この時は体調が悪かったためガッツリしたものを食べたかった為、私はあえてパスタ を選んだ。

しばらくして料理がやってきた。パスタは、マッシュルームソースのショートパスタ、パセリとスクワッシュ入り。上にエメンタールチーズのようなものがかかっており、最後にパリッとオーブンで仕上げてある。ショートパスタは、リガーティのようだけど、ちょっと丸みがあるような、変わった形。自家製というだけあって、全体にざらつきがあり、パスタの表面と穴によくソースが絡んでいる。ゆで加減もちょうど良く歯ごたえがあり、噛むとじゅわっとソースが出てくる、とてもおいしいパスタだった。

しかし、しかし!友人の頼んだオーストリア風パンケーキ!はちょっと驚きのおいしさだった。薄いパンケーキのようなものがひらひらと小さな蝶のような形で皿の上に乗っている。上から粉砂糖がたっぷりかかっていて、うーん、これは見たことがない。一口もらっていい?
食べてみると、生地がふわっふわ。口に入れるとしゅわっと溶ける。何だこれは!パンケーキじゃないぞ!卵がいっぱいの味。どこかで食べたことがある食感。なんだろう??その場ではどう考えても分からなかったが、家に帰って調べたら、その作り方は、卵白を泡立てて卵黄その他のものと後で一緒にする、まるでスポンジケーキの別立て法ではないか。それをフライパンで焼くとああいう食感になるらしい。へえええ、面白いい。ぜひ今度作ってみたい。

そしてまた、そのパンケーキの横についていたジャムがすごーくすごーくおいしかった。クランベリーとはまた違うタネの柔らかさと、ねっとり感。帰る間際に店員さんに原材料を訊いてみたが、 店員さんは面倒くさそうに「クランベリーを砂糖で煮ただけですよ」という。あれがクランベリー?うそぉ!良いレストランだったが、三ツ星ではないので(失言?)、店員さんも適当なことを言うのかもしれない。帰って調べてみると、やはり「lingonberries」使用とオンラインメニューに書いてあった。まったく。もっと勉強してくださいよ。とにかくこのジャム、本当においしかった。酸っぱさと甘さの絶妙なバランス。売っていたら買って帰ろうと思ったくらいだ。今度Dean and Deluca(高級&珍しい食材が豊富)で探してみようっと、リンゴンベリー(と読むの?)のジャム。

レストランは高いけど、面白い発見がたくさんあるね。勉強の意味でもたまに出かけたいなあ。


*KLEE*
200 9th ave, NY, NY
http://www.kleebrasserie.com/

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