Sunday, January 10, 2010
ピッツァ、ピッツァ、ピッツァ
一日に一体何枚のピザが焼かれるのであろう。ニューヨーカーはピザが大好きだ。ただし正確には、ピザではなく「ピッツァ」(良い響きだ。私には「ピザ」よりもおいしそうに聞こえる)。
日本でピザと言えば、まず想像するのがホールピザ。ピザーラなどのチェーン店に一枚丸ごと注文し届けてもらうか、レストランで食べるか、パン屋で一切れずつ冷めたものを買うかのいずれかであると思う。しかしここニューヨークでは、「ピザ(ピッツァ)」という存在自体が日本のそれとはぜんぜん違う。小腹が空いたら一切れだけ店頭で買い、店の中で立ち食いか又は歩きながら食べる、安くて手軽なファーストフードなのである。日本でいうおにぎりに当たるかもしれない。
アメリカにはいくつかのタイプのピッツァが存在するようだが、ニューヨーク風ピッツァは、生地と具(トマトソースとチーズ)が一体化していて、とにかく薄い、でかい、伸びる、そしてオイリー。初めて食べた時は、今自分が生地を食べているのか、チーズを食べているのか、はたまた油を飲んでいるのか分からない、と思ったものだが、慣れるとこれがおいしくて病み付きになってしまう。私が一番好きなのは、基本の「プレーン」ピッツァ。これは薄ーい生地の上にトマトソースとモッツァレラチーズがこれでもかと乗っていて、シンプルだがおいしい店かどうかの判断基準にもなる。ちなみに私はこの上にガーリックパウダーとホットソースをたっぷりかけて、熱い熱いとちょっとずつ頬張るのが好き。
▲おいしいピッツァ店の例
マンハッタン中に星の数ほどあるピッツァ店。しかし本当においしいピッツァを出す店は意外と少ない。食べ比べてみれば分かるのだが、生地の質、焼き方、チーズとトマトソースの量、焼き加減、サーブするタイミングなど、店によって微妙に味が違う。要は自分好みの味を見つけることだが、地元客に密かに人気のピッツァ店は確かに存在する。
このような店を探す際に注意することは、ピッツァはファーストフードであるが、決してどこでも同じ味を出すチェーン店に行ってはならないということだ。朝や昼以外の中途半端な時間にも関わらず、常に客の5〜6人のいる店を見つけてみよう。どんなに小さくても汚くても、怯んではいけない。毎日同じ顔ぶれが鮮やかに空中でピッツァ生地を回す、適当な外見のローカル店にこそ、ニューヨークピッツァの神髄がある。
そのような店を見つけたら、ぜひ昼の最も込む時間帯に出かけてみよう。おそらく20人ほどの客で小さな店はいっぱいになっているだろうが、そういう時にこそ焼き立て切り立てのベストなピッツァが味わえる。通常一切れ2ドルであるが(一年前までは1.5ドルだったのに!)、大抵「プレーンピッツァ2枚とドリンク付きで5ドル」などといったセットがあるので、友達と分け合ってもいいかも。とにかく焼きたてを即座に食べるのがポイントである。万が一冷たかったら、堂々と店の人に「メイキット、ハット、プリーズ(温めてください)!」と頼もう。笑顔を忘れずに。
焼きたてのピッツァはチューイー(Chewy)で本当に熱いので、火傷にはくれぐれも注意。かく言う私は常に上あごに火ぶくれが出来てしまうのだが。やはりピッツァは熱々が一番なので、仕方ないかと諦めている。
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