Saturday, January 2, 2010

NY的お正月 & 今年の目標(その一)


2010年が、何とゆーことなく明けた。10年前、2000年の到来に世界中が大騒ぎしていたことがまるで嘘のようだ。しかし今年はOPTも終わるし、私の人生にとって一つの節目になりそうな予感。気を引き締めていこうと決意を新たにした年明けである。


ところで、ここニューヨークのお正月は一体どんなものかと興味のある方もおられよう。アメリカではクリスマス前から年明けまでが連休なので、アメリカ国内に家族がいる人は実家に帰り、家でゆっくり過ごすというのが一般的のようだが、家族のいない人々は友達とパーティーをしたり、カウントダウンに行ったり、その後朝まで飲んだりといった感じで、元日は疲れ切って寝ている人も少なくない。元旦は大抵の店が閉まっているので、その点は理に適っていると言える。ちなみに私の今年の元日は、日本通のアメリカ人と友人Aの三人で日本の伝統に乗っ取り食っちゃ寝の一日を堪能した。                       ▲大晦日に突然家を占拠しにきた友人からのスペイン土産


日本通の友人の土産であるスペインからの怪しげな菓子(ラードで出来ているらしい)と、前日に日本のスーパーでゲットした懐かしの『エリーゼ』と『ブルボンのトルテビスケット』をつまみつつ、正月はやはり雑煮だ雑煮と、熊本出身の友人Aの勧めによる鹿児島風てきとー雑煮を作ることになった。干しエビ(桜えびで代用)と昆布と「本だし」でとった出汁に白菜と餅をぶちこみクタクタになるまで煮るだけ。かっんたーん。これは正式な雑煮ではないらしいが、正式な物には車海老だのかまぼこだの里芋だのが要るらしいので、あー無理無理ということで、もう少し気の抜けた元日以降に食べる雑煮(彼は「もんのすい」という名であると主張するが、いくら調べてもそのような名は出てこない。彼の個人的造語である可能性も高いが、万が一ご存知の方がいたらご一報お願いします)に決定したのであった。





                                          ▲白菜と餅がとろとろです


ちなみに出汁に使った桜えびと昆布であるが、実はかなり年期が入っている。最後に使ったのはいつだったろうか。久々にジップロックを開けると、えも言われぬ良いかほりが。不安顔の友人Aの為に念のため「桜えび」「匂い」「賞味期限」などのキーワードでウェブ検索をしてみるも、「香ばしい桜えびの香りがふわっと」等のポジティブな記述しか出てこない。不安を通り越しこわばる笑顔の友人A。大丈夫だって、乾燥してるし。うちのおばあちゃんは賞味期限なんて馬鹿にしてたよ!「はらしゃーねーなーそんなでこすけよう(もう仕様がないな、そんなでたらめを)!ほれ匂いかいでみろ」って。その匂いが良くないという叫びを無視し、昆布と共に水にぶちこむ。うーん何だか懐かしい匂い。そうだ、小学生のとき飼ってた金魚の水槽だ!なつかし~って、やばいだろ。この時点で私も少し不安になってしまったのは認めざるを得ない。このように、かなり前途多難な感じで始まった雑煮作りであるが、結果は鍋一杯を三人で平らげ、更におかわり用に出汁と白菜を追加という人気ぶり。ほーらやっぱり大丈夫だった。あれから一日経ったが腹を下したという苦情はまだ届いていない。今年も良い一年になりそうだ。


今年の目標その一。食べ物は新鮮なうちに食べ切ろう。


▼おいしそう!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 料理ブログへ
今日もありがとう。


▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

No comments: