Friday, November 11, 2016

投票日の次の日

大論争の場と化す職場。

投票日の次の日は、仕事だった。

20人ほどが働く仕事場は、静まり返っていた。重すぎる沈黙。誰ひとりとして口をきかない。いや、きけないのだ。気持ちの整理が着かず、言うべき言葉が見つからない。まさに、葬式。アメリカの。

デザイン部のブラジル人の子は、泣きすぎて寝られなかったらしく、目が真っ赤。アメリカ人の社長夫婦も、もちろん寝ていない。多くの人が静かに怒っていた。場の余りの暗さに、チャイニーズアメリカンの経理の人が、少しでも空気を軽くしようと「人種差別なんていつの時代もあった、それが明るみに出ただけだ、それでも生活は続いていくのだし明るくいこう」とコメントすると、「そういう問題じゃない、あらゆる差別の親玉がリーダーになったのだからそういう世の中になる、明るくしろという方が無理だ」と何人もの同僚から猛反発を招き、大論争になった。

白人男性至上主義者+超人種差別者+レイプ擁護者+超排他主義者+政治無経験者=アメリカ大統領

この方程式、どう考えてもおかしいでしょ。

そのおかしいことが実際起こってしまうほど、アメリカは、世界は、行き詰まっているのか。

良くも悪くも、世界が大きく変わろうとしている。

自由、平等、平和、愛、希望。そういうものを、どうしても求めていかなければ。分け合っていかなければと思う。

選挙の日を境にニューヨークの空気は一変して、恐怖と不安の漂う暗いものになってしまった。

マンハッタンでは連日反トランプのデモが起こっている。
ヒラリーを大統領にするための最後の試みも行われている。

奇跡が起こることを祈らずにはいられない。

↓明るい話題を探します。。

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