Monday, May 3, 2010

コロンビア大学のアートフェスと学食

先日コロンビア大学で行われたアートフェスに行ってきた。

コロンビア大学は、マンハッタンのアッパーウエストの一画を陣取る大きな学校だ。友人の卒業式に出席するため一度来たことがあるが、その時はマンハッタンにあるとは思えない静けさと立派な建物群に感心したものだ。しかし二度目の今回もやはり感心した。狭いとは言え、アメリカの大学らしいキャンパスの雰囲気は十分に持ち合わせている。規模は全然ちがうが、スタンフォードのような「大学」らしさがある。さすがに授業料が高いだけはある。ここにはマンハッタンの喧噪などからほど遠い、清潔で守られたキャンパスライフが存在している。

ところで例のアートフェスだが、学内の一画でひっそりと行われていた。メインイベントはフォークソング祭り。3時から夜の10時まで、ミュージシャンがライヴをしていくというもの。私の絵は、その背景にセットされた壁に貼られていた。

当日は気温も高く良い天気。ステージの前は芝生になっており、学生たちはそこに寝そべったり何か食べたりしながら、のんびりとライヴを聴いている。ステージの脇では、大きなキャンバスに絵の具が用意されており、好きな人が勝手に絵を描いて良いようになっている。この日は環境の日か何かだったようで、至るところで環境をテーマにしたイベントが行われていたようだ。私もさっそくちょっと描いてみた。うーん、楽しい。大きい絵はいいなあ。

 ▲アートフェスの様子。ライヴを聴きながらお絵描き。外は気持ちよいね

▲こんなんでけた。

             ▲キュレーターのカルマンもお絵描き。

私は友人と共に6時頃に行ったので、一通りの用事が済むと、何か食べようかという時間になった。折しもそこに学食を発見。折角なのでコロンビアの学食をチェックしてみる。

食堂は大きな木造のホールにシャンデリアがいくつも下がる、とても気持ちのよい空間だった。入り口のレジでまず勘定をしてから中のビュッフェに入る仕組み。ビュッフェは、サラダバー、スープバー、メインデッシュのバー、パスタバー、グリルバー、デザートバーにドリンクバーなど各種揃っており、アイスクリームバーもある。15ドルで、セルフサービスの取り放題である。アメリカの裕福な大学は大体こんな感じであるのを体験済みの私は特に何とも思わなかったが、一緒に行った友人は「取り放題」に目を輝かせてしまい、15ドルは高いという私の声に、5ドル出すからぜひここで食事をさせてくれと言い出した。どんだけ!
    ▲セルフサービスの取り放題はアメリカの学校の定番

しかし私もコロンビアの学食は体験したいので、その5ドルを有り難く受け取り、ふたりで出ているおかずを制覇することにした。ふたりでメインのお皿が二枚、サラダが一枚、スープ一種。値段の割に大して食べられないのが「取り放題」の真実である。味は大したことないし。取ってきた数々のおかずを一通り食べた後、「何であんなに興奮したんだろう」と、友人、ぽつり。一瞬の沈黙の後、気を取り直して第2ラウンドへ。サラダ一皿とチリスープとポテト。「サラダが一番うまい」と思わず言ってしまった自分自身の一言に、再び沈黙する友人。「カレーにすれば良かった」などとしんみりしていたら、デザートに行く前に無情にも学食は閉まってしまった。8時で閉まるってどんな学食だよ。。アイスはハーゲンダッツだったのに、がっかり。しかし、学食は楽しいなあ。大学や学生の雰囲気も掴めるし、良い体験だと思う。NYUDでも食べたことがあるが、また全然ちがった。自分の行った学校ともまた全然ちがう。次はぜひパーソンズとNYUに行ってみたい。

外に出ると、もうすっかり夜だったが、フォークライヴはまだ行われていた。他の学生に混じって芝生に寝転がる。風がよい気持ち。きれいな服を着た学生たち、ゆったりとした時間。なんて守られた空間。現実の世界とは雲泥の差だ。こんなところに4年もいたら、もう外には出られなくなってしまうのではないだろうかと、ちょっといらぬ心配をしてしまった。


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