よろよろと宿に辿り着き、他の旅人たちが静かに寝ている中、物音を立てないようにこっそりと自分のベッドに倒れ伏した私は、そのままあちらの世界へと旅立った。しかし旅立ちつつも頭のどこかではきちんと時刻をカウントしており、一時間後にまるでロボットのようにかっきり目が覚めたのだった。
洗顔と歯磨きを超特急で終わらせ、荷物をバッグに詰め、ロッカーから本の運搬用スーツケースを取り出してチェックアウトを済ませたのち、ブックフェア最終日に向かうべく、小雨のちらつく人形町の街に出た。もう結構ぎりぎりの時間。
しかし、その前に行くところがあるのだ。
昨日の夜に行けなかった幸子さんたちの集うバーである。
が、、、
もちろん誰もいるはずはなく。。
必殺・置き手紙大作戦!!
「幸子さんタカさん、昨夜は突然の用事で来られなくなり、もし待たせていたらごめんなさい。次帰ってきた時に、また来ます!」と、最後に一応メールアドレスを添え、ガラスのドアにセロハンテープで貼り付けてきたのだった。それがその時にできる精一杯のことだったのだ。雨だし、剥がれちゃうかもだけど。。
手紙が無事に幸子さんたちの目に入ることを祈りつつ、りーぬはブックフェア会場へとダッシュしたのであった。ひ〜〜〜。
ほぼ完徹のまま迎えた最終日&撤収は、なかなかの体力勝負。何とか無事に終え、21時頃には会場を後にすることができた。その後、長唄のお師匠さんのところへ30分だけ挨拶に行き、終電で茨城の実家へ帰ったのであった。。。
(つづく)
↓まだ続くんかーーい!!
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