Saturday, November 23, 2019

TOKYOお一人様ないと@飲み屋!その6

その夜のことーーー

途中からお店の手伝いをしに来てくれた画家のマリオさんと、フェアに遊びに来てくれた美容師のさとちゃんと三人で、ご飯を食べに行こうという話になった。
慣れた様子で本を売ってくれるマリオさん。

ちらりと「後で顔を出します」と幸子さんに言ったことを思い出したが、ご飯の後で行くことにしようと考えて、フェアを後にした。

私のリクエスト「美味しいもの」に応えてマリオさんが選んでくれたお店は、下北沢にある純和風居酒屋『松』。マリオさん行きつけのお店ということで、マリオさんの絵が店内に飾ってあり、モダンかつ上品な良い店だった。メニューには見たこともない料理がいかにも活きが良さそうに並んでいる。うう、読むだけでヨダレがでそう。新鮮なお刺身やら煮物やらをおいしく戴いた。

マリオさんとは、半年ほど前にニューヨークでのマリオさんの個展で知り合い、その後はメールで数回やり取りをしたけれど、会うのは今回で二度目。にも関わらず、気さくなお兄ちゃんという感じの人なので、ついつい色々なことまで話してしまう。ここでマリオさんに焼酎緑茶割りは酔わないんだという事を教えてもらった。
その後、一度美容室に戻ったさとちゃんも合流。しかしお店が終わってしまったので、次のお店へ場所を移すことに。まだ終電には間に合うので、もう一杯くらい、いかっぺよ。

ここがまたいい感じに古びたバー。マリオさんの(良い意味で)変わっている面白いお友達が次から次へとやって来て、趣深い時を過ごす。トーキョーライフの一端を見た感じがした。しばらくすると、Yさんという某有名漫画雑誌の敏腕編集者がやってきたので、マリオさんが紹介してくれて、手持ちの漫画を見てもらい、鋭いコメントを多数いただく。ぐさぐさ、うへえ。でも何だかとっても良い経験。

そんなこんなでワヤワヤやっていたら、いつの間にやら終電は終わってしまったのだった。幸子さんとタカさんの顔が浮かんだのでタクシーで帰ろうかと思ったが、なんと下北沢から人形町までは一万円ほどかかるらしい。東京、広ッ!!
よくよく三人で話し合った結果、朝まで飲むのがもっとも良いのではないかという結論になり、三件目へ突入。


↑多少誇張がありますが、気分的にはこんな感じ

ここもマリオさん行きつけのバーで、こぢんまりした素敵なところだった。カウンターには女ふたり男ひとりの先客が。一人は店長?記憶があいまい。
ここのバーテンがまた面白い人で、たまに請われてバーテンをやってはいるが、本職はフランスで修行をしたパティシエとか。面白い人がいっぱいいるんだなあ、、と今回の東京滞在で出会った人々のことを思い出し、またもやワクワク。何を話したか覚えていないが、楽しい時間だった。最後はエアーカラオケで4人で(…と主張したい)YAH YAH YAHを熱唱し、大いに盛り上がった(…と思いたい)。

そろそろ始発があるというころ、パティシエなバーテンに別れを告げ、戸を開けてふらつきながら外に出た。朝の光で白っぽく見える東京の街は異世界のよう。3人でフラフラと駅へ向かい、私たちはそこで別れた。かなり眠いが、ブックフェア最終日がまだ残っている。電車の中は通常運転を開始した現実感で張り詰めている。そんな中をふわふわと漂っているような自分を感じながら、人形町の宿へと向かったのだった。

(つづく)

↓まだ続くんかい!!
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