Monday, November 4, 2019

TOKYOお一人様ないと@飲み屋!その4

人形町で見つけた隠れ家的洋風バー


ガラスのドアを開けて暗めの店内に入ると、カウンターに立った若いバーテンの女の子と、その子と話をしていた先客の男女が、ちらりとこちらを見た。う、常連の雰囲気。


「こんにちは」と笑顔を作り、カウンターの一番入り口に近い椅子に腰掛ける。ここまで想定通り。メニューをもらい、しばし店内を観察する。

カウンターの棚に所狭しと並べられたボトルの数々、どこかの歌番組を映しているテレビ。逆側の壁には、小さなテーブルと椅子がいくつか並べられているが、客は私たち三人だけのようだった。「エーデルワイス」という外国産のビールを注文した。

「お一人ですか?」

バーテンの女の子が、グラスと瓶ビールをカウンターに置いて、そう訊いた。どことなく南国を思わせるおおらかな笑顔。隣に座った先客の男女が、顔をこちらに向けた。

「はい。東京都現代美術館で開かれているアートブックフェアに参加しているんです。今はその帰りです。」

すると、二人が会話に入ってきた。

「ああ、あの清澄白河にあるやつ?あそこ、そんなのやってるんだ。」
「私たち、あの辺りに住んでいるのよ。」

何とも自然な流れ。なるほど、こんな風に飲み屋コミュニティは形作られていくのか。。などと思いながら、(やはり常連であった)二人とバーテンの子、そしてママ(奥にいた)との会話を楽しんだ。
常連の二人は、地元民の幸子さんとタカさんと言った。最初から何とも言えずミステリアスな雰囲気を身にまとった二人組だったが、話しているとますます謎が深まるばかり。だんだん想定外。
その後、これまた常連であるらしい大工のような格好をした若い兄ちゃんが突然現れ、みんながわいわい話しかける中で、とても無口に何かを食していた。生態系が多様な感じで素敵である
そこへさらに白人のカップルが入ってきた。壁際のテーブルにつき、英語でなんやかんややっている。地元民と異邦人が混ざり合い、バーの中は徐々に無国籍になり、東京の夜は深まっていく。私の目的は達せられた気がした。

ビールも飲み終わり、ほろ酔いになったので、退散することに。最後の日にまた来ますと行って、その場を後にした。

外はまだ雨がパラパラと降っていた。

初お一人様ないと@東京バー、楽しかったなあ。

と、ひとり感慨にふけりながらファミマへ行き、夕食を買ってホテルのラウンジで食べたのであった。(←「東京でコンビニ飯」もやりたかった)

「こだわりビーフカレー」、美味!!

ところが、話はこれで終わりではなかった!のであったああ!!

つづく

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