マンハッタンから見る月は、綺麗である。
特に満月前後は、とてもはっきりとクリアで、かつ大きく見える。
夜遅くに街を歩いている時、何気なく空を見ると、ふと月が目の前にあってびっくりすることがある。月は目前に聳えているビルからそんなに遠くないんじゃないかと疑ってしまうほどの存在感で、堂々と、しかし年期の入った自立した感じをたたえつつ、煌煌と光っている。
永遠を思い出させる、優しく澄んだ、白い光。
こういう時は思わず立ちすくみ、我を忘れて見入ってしまう。何時間見ていても飽きない、不思議な球体。
月と対面すると、まず「お月さま」という言葉が出てくる。そして、「お月さま」には「そこにいる」という表現がなんとなくぴったり来る。
やっぱり月も生きているんだろうなあ、と思う瞬間。
▽いつもありがとだっぺよ。
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