おおざっぱなグルテンなし生活、意外と継続中。
友達と外でご飯を食べる時にはちょっと困るけど。
小麦を食べない生活と聞くや否や、恐怖の表情を浮かべて「ムリ」と青ざめる人がほとんどなので、「でもね、実際、体調がいいんだよ〜」と弁護してみる。すると彼らは急に数歩離れた場所から何かを観察するような目つきになり、「へえ」と疑惑と警戒の響きがする声を発する。私はまるで自分が珍獣であるか新興宗教に属しているかのような気分になり、落ち着かなくなる。
確かに、グルテンフリーって流行ってるけど無理でしょって想像もしたことなかったけど、やると決めたら意外とすんなりできた。人って、決めちゃえばできるもんなんだなあ。ということは、あれもこれもできてないのは、実はやるって決めてないからか?
なんて思っていると、急に焼きたてのスコーンが食べたくなった。これぞ人間。我慢は体に良くないので、グルテンフリーのブルーベリースコーンを作ってみることにした。
制限は、クリエイティビティを刺激する。小麦という基本の食材を使わずして、いかにそれと同等かそれ以上の美味なものを作り出すかという課題へのチャレンジである。
ここ健康大国アメリカでは「グルテンフリー」が大流行りなだけあって、小麦の代わりに使える材料も豊富な種類が簡単に手に入る。グルメ系スーパーの棚の上に、それらのもの珍らしい食材がきらきらと陳列する様を見ていると、私の脳の中でアドレナリンやらドーパミンが大量放出されていくのがよく分かる。こういう時、私の前世は一体なんだったのだろうと真剣に思うのだが、家族友人間の話し合いで最も有力な説は「餓死」である。もう少しマシな説はないものか。
何を使おうかなあ〜?わくわく♪♪と吟味したのち選んだものは、ココナッツを粉末状にした「ココナッツフラワー」(そんなものが存在するとは)。どんな風になるんだろう?おいしくできるかな?わくわくレベル、マックス。材料だのボウルだのをテーブルに並べ、いざ開始!
しかし。。。
さすが、グルテンフリー。
まさしく、グルテンフリー。
これぞ、グルテンフリー。
その生地は、粘り気がなく、押しても引いても、ちっともまとまらない。多少かたまりになったかと思うのも束の間、少し力を入れると、ぼろぼろと砂のように崩れ落ちていく。なるほど、グルテンとは便利なものだ。何にでも投入したくなる企業の気持ちが少し理解できる気がする…などと考えつつしばらく格闘したが、ついに出かける時間になってしまったので、そのまま冷蔵庫に保存し、次の日に再度トライ。だがやはり、依然として水をひと掛けした後の砂山状態である。
まさしく、グルテンフリー。
これぞ、グルテンフリー。
その生地は、粘り気がなく、押しても引いても、ちっともまとまらない。多少かたまりになったかと思うのも束の間、少し力を入れると、ぼろぼろと砂のように崩れ落ちていく。なるほど、グルテンとは便利なものだ。何にでも投入したくなる企業の気持ちが少し理解できる気がする…などと考えつつしばらく格闘したが、ついに出かける時間になってしまったので、そのまま冷蔵庫に保存し、次の日に再度トライ。だがやはり、依然として水をひと掛けした後の砂山状態である。
「失敗」の二文字が頭に浮かぶ。
「敗北」の二文字も頭に浮かぶ。
「敗北」の二文字も頭に浮かぶ。
だんだん、悲しくなってきた。さらに、腹まで立って来た。
なんなんだ、こんな意地悪をしなくっても良いじゃないか、と生地を睨みつけたり(生地からすればたまったものではない)、いやいや、失敗は成功の素、焼いてみたら意外に成功して、「ああ、やっぱり失敗は成功の素!」なんて言っているかも…と無理矢理楽観したり、「まとまってくれ〜!」と生地に向かって懇願したりしながら、現状を変えるべく、こねまくる。もはや「生地はこねすぎないように」などという注意書きはこの世界に存在しない。
なんなんだ、こんな意地悪をしなくっても良いじゃないか、と生地を睨みつけたり(生地からすればたまったものではない)、いやいや、失敗は成功の素、焼いてみたら意外に成功して、「ああ、やっぱり失敗は成功の素!」なんて言っているかも…と無理矢理楽観したり、「まとまってくれ〜!」と生地に向かって懇願したりしながら、現状を変えるべく、こねまくる。もはや「生地はこねすぎないように」などという注意書きはこの世界に存在しない。
しかし、目の前の砂山は無表情で、こちらの必死さをあざけり笑っているが如く、つんとした(ように思われる)態度をいっこうに変えようとしない。
しまいには、このプロジェクトに使用した材料たちが不憫に思えて仕方なくなってきた。
私はいったいここで何をやっているのか?
罪のないバターとココナッツとブルーベリーをこねくりまわして?
お前は人生で一体何がしたいのか?
ついには問答が始まり、プレゼント☆するからね♡などと誕生日の近い友人に豪語した自らのフライングを後悔し出す。
が、いつまでもこんなことはしていられない。物事には始まりがあり、途中があり、終わりがあるのだと私の尊敬するヨガの先生も言っていたではないか。今すぐにでも終わらせなければ!半泣きになりながら水分を足し、なんとか形をととのえて、オーブンにぶっこんだ。あとは野となれ山となれ。
しまいには、このプロジェクトに使用した材料たちが不憫に思えて仕方なくなってきた。
私はいったいここで何をやっているのか?
罪のないバターとココナッツとブルーベリーをこねくりまわして?
お前は人生で一体何がしたいのか?
ついには問答が始まり、プレゼント☆するからね♡などと誕生日の近い友人に豪語した自らのフライングを後悔し出す。
が、いつまでもこんなことはしていられない。物事には始まりがあり、途中があり、終わりがあるのだと私の尊敬するヨガの先生も言っていたではないか。今すぐにでも終わらせなければ!半泣きになりながら水分を足し、なんとか形をととのえて、オーブンにぶっこんだ。あとは野となれ山となれ。
結果は、、、スコーンっぽいけど、よくわからないものが出来上がった。
味は、、、まずくはないが、これで良いのだろうか??やはりよくわからない。
味は、、、まずくはないが、これで良いのだろうか??やはりよくわからない。
出来たものは仕方がないので、プレゼント☆として友人に食べさせたところ、「おいしーい☆なんか健康なカンジ☆」と言っていた。たぶん「健康に良いです」とラベルを貼れば、オーガニック系のカフェで売れるかもしれない、というほどの意味だろうが、その意味をさらに深く考えるのはやめておこう。
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