Wednesday, November 20, 2013

新スタジオ!と、ご近所。

謎のハイビスカスドーナッツ。かわいいから、買いで!!
































先月の終わりに、あたらしいStudioに引っ越した。ここが、とても良い♪♪なにしろ、家から徒歩7分の距離。いつでも行ける♪好きな時に行ける♪お昼ご飯を食べに帰ってくることも出来る♪♪なんて思っていた。

甘かった。。。

実際は、朝行ったら夜まで作業。一度部屋に入ってしまうと、とても途中で抜けようなんて気にはならない。「せっかくいるんだし!」と、生来の貧乏性を思い知らされる日々なのであった、、、。

それにしても、意外と楽しいのが、自分の近所を歩くことである。今まではほとんど家から駅までの道しか知らなかったのだが、徒歩7分とはいえ、近所を歩くことで日々いろいろな発見がある。ちなみにBrooklynのBushwickという地区なのだが、近年若いアーティストが多く住んだりスタジオを持ちだしたことで注目されているホットな場所である。特にここ3年ほどの発展はめざましく、けっこうな年数ここに住んでいる私からすると、「えええ?」としか言い様のないスピードでオサレ〜なカフェやらバーがどかどか建てられ出している。だってアナタ、まさに「廃墟」という名がふさわしかった場所ですよ?「廃墟」だったはずの場所に、突然オッサレ〜な格好をした人たちがやってきて、コーヒーとワンコ片手に談笑している姿を見ることになるなんて…想像もしていなかった。正直目にする度(=毎日)に、「こ…ここどこだっけ?」と半慌て状態。今日の夜なんか、廃墟ビルだったはずの建物がいきなりオサレ〜なバーに大変身していて&廃墟ビルだったはずの建物の二階からバンドのコンサート的騒音が聴こえてきて、思わず二度、呆然。。ついこないだまで何もなかったのに。。。何十年も昔から代官山に住んでいる人が、「小川軒が出来たと思ったら、あっという間に街が変わった」と言った時の、未だに解決してない謎的な表情を思い出した。

ま、 何はともあれ、カフェやらバーやらが増えるのは悪いことではない。スタジオの道すがら立ち寄れるので、カフェは特に楽しい(バーは帰る道すがらと思っているのだが未だ実現していない)。このスタジオを紹介してくれた友達がついでに教えてくれたのも、近くの(私は全く知らなかった)カフェ。そしてここで扱っている”Dough” という店のドーナッツ。これが、生地がしっかりしたパンで、油臭くて、どことなく懐かしくてすっごく「うまい!」のだ。しっかり作られてまーす!と本人(ドーナッツ)が言っている感じで、ファー ストフード全開のダンキンとはまた違う味である(そういうのも好きだけどね)。パッションフルーツとか、檸檬ジンジャーとかハイビスカスとか、変な種類の味がたくさんあるのも楽しい。そんなこんなで、ファンシーなカフェやらレストランやらの増加は率直に嬉しい。

が同時に、「へっ、、、こんな場所にねえ。w」と斜に構えている自分もいるのである。長く住んでいると複雑な気持ちになるものだ。代官山の人の気持ちが少しわかった気がする。


おされ〜な人たち急増中!!


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Tuesday, November 12, 2013

初雪の朝

今日は、なんだか分からんが早朝に目が覚めた。ふと窓の外に異変。窓ガラスをかすめていく白いものたちは。。。


初雪(*c*)


ルームメイトも起きてきた。やはり窓の外を見ている。さむいー冬が来たーぎゃーぎゃーと騒いでいる最近の私たちであるが、雪となるとしんとする。


「もう冬だね…。」


そう、、、それは、「そろそろ」でもなければ「冬かも」でもない、確実な「もう真冬です(断定)」。「初冬」などという人情溢れる美しい言葉はこの街には存在しない。純粋な「冬」だけが、木の葉が散り始めた頃にいきなりやってきて、春までどっかり居座る。毎年のことだが、日本の慎み深い四季の変化を見習え!と思う。

昨年までの凍り付きそうな記憶の数々が頭をかけめぐる中、半ば覚悟を決めるように、雪をみつめしばし沈黙する朝であった。。



そうは言っても初雪はやっぱり嬉しいのであった♪















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Saturday, November 9, 2013

驚愕の食べ合わせ(1) タイヌードルxクスクス=?


「また発見してしまった、、、」


驚愕の食べ合わせによる「あの味」シリーズ第一弾・NY編(日本にいるころから姉とよくやっていたので日本編もあったりする)。


Q:Aさんがニューヨークのスーパーで『Thai Kitchen』のGreen Onion味とWhole Wheat のCousCousを購入した。これらの食材による食べあわせから生まれるなつかしの「あの味」を答えよ。

式に表すと、

 『Thai Kitchen』(Green Onion)xCousCous (Whole Wheat)

となる。正解は分かりましたか?これはなかなかの難問である。アイテムをひとつずつ解説しよう。

タイヌードル『Thai Kitchen』とは、こちらのスーパーで一般的なタイのインスタントラーメンである。要するにタイの代表的メニュー・フォーのインスタントバージョン。麺が米で出来ており、しかも油で揚げていないことから、健康に気は遣うがやっぱりインスタントラーメンて便利だよなあと思ってしまうニューヨーカーのハートを鷲掴みにしている。かくいう私も「みっつで1ドルの@ップヌードルよりはマシかも…こっちはひとつ1ドル19セントだし」という理由で常食している。ちなみになかなかの味である。

クスクス。これは、パスタの原料デュラムセモリナ粉をこまかい粒状にしたもの。お湯でふやかせば5分ほどで食べられ、どことなく米を食べているっぽい感覚を与えてくれるビバ・まがいもの食材である。米を炊いておらず腹ぺこの時に非常に重宝する。

最近は、アトリエで夜中まで作業することが多い。ここで常に問題になるのは夕食である。外に買いに行くのも家に帰るのも面倒である。=>インスタント食品。しかし、タイヌードルはカッ@ヌードルよりはマシかもしれないが、食べ終わった瞬間にお腹が減っていることに気付かせてくれる困ったヌードルさんである。どうすれば良いのだ。。。そこで考えついたのが、5分でふやけるクスクスをヌードルの中に入れること。これならかさが増やせるに相違ない。しめしめ。。。

その日は、たまたまタイヌードルの「グリーンオニオン」味があった。何も考えずに袋を開け、麺とスープの素をボウルに入れる。お湯、投入。クスクス、追加。ちっちっち。。。。。

最初は何ということなく、普通に麺を食べる。スープを飲む。うむ、栄養はないのかもしれないが、少なくとも、うまい。麺がなくなり、スープも半分以下になりかけた頃、ついにクスクスがその姿を現し始める。鳥のエサに見えないこともない黄色い粒状の穀物。いや、これはパスタだ。など心の中でつぶやきつつ、それらの粒つぶをスープとともにすくい、口に運ぶ。そして私は驚愕した。こ、これは。。。。。




!!!マルちゃんのカップワンタンスープ!!!の、ワンタンの中身!!!ではないかああ!!!



そう、驚いたことにこの組み合わせは、マルちゃんのワンタンスープのワンタンの中身に、味・食感ともに激似なのであった。念のため詳しく言うと、ワンタンを口に入れた時に皮の中に包まれているふやけた肉っぽい粒つぶとエクストラスープの素が舌の上でほどけ、そこに含まれている化学薬品だか何だかによって一種の桃源郷的世界に否応なく誘い込まれてしまうあの味、なのである。ちなみに私は一カップにつき7回ほど約束されているこの瞬間を得るために、日本に帰ると必ずマルちゃんのワンタンスープを購入する隠れマルちゃんファンである。ニューヨークではマルちゃんはあまり見かけないので味わうすべもないと思っていたが、まさか肝心の中身だけを一度に30回くらい味わえる術を発見するとは…嬉し泣きを禁じ得ない。

いかに@ッ@ヌードルよりマシ(かも)とはいえ、正直、連日このメニューはいかがなものかと思われる。が、またにせワンタン(の中身)に嬉々として騙されそうな予感。

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Monday, November 4, 2013

誕生日だ!@STONEBARNSの巻(2)


くつろぐ豚さん親子。


























誕生日の旅は農場へとつづく。

いにしえ風の建物を出て、石造りの道をてくてく歩くと、農場はもうそこだ。階段を下りたところには、大きな野菜のハウスが3つほど並んでいる。ハウスの中できちんと整列する野菜の列、の先頭には見学者用と思われる野菜名を記入した立て札が。我ら「ザ・地方ズ」(地方出身者たち)からすればとりたてて感動する光景ではないのだが、一応へえ、とか、ほお、とか口々に声に出してみる。

「これは。。。キャロットだね!」(両者同意)

「これは。。。パクチー!」
「イタリアンパセリだよ」
「うそ!ほんと?」
「たぶん……」

中途半端なザ・地方ズであった。子供に野菜が育つ様を教える若いカップルを尻目に、さっさとハウスを後にする。数十メートル先にはなにやら小屋があり、人々が楽しそうに記念撮影をしている。その小屋の中には…羊の群れ!! 「クローン。。。」「いや別にここの羊は違うけど。」 Suiちゃんが突っ込んだ次の瞬間、多くの人たちがこの小屋に魅せられている理由を知った。柵の向こうには羊とともに、2匹の(若干汚れ気味の)ピレネー犬が!!
「ジョリー!」感激して叫ぶ私。Suiちゃんの頭上には?マークが点灯していた。これはおそらく私と姉以外には分かるまい。。



そこには2匹の「ジョリー」が。


このワンコたちは、「羊の群れを泥棒(観光客)から守る」使命を担っているらしく、羊たちを背にして、こちらを牽制するようにじっと見張っている。客が少しでも柵に近づきすぎると、その体の大きさからは想像しにくい素早さをもって吠えかかり、しっぽを優雅にゆらして、監視している者の威厳を我々に示すふうである。野生とは誇り高いものだなあと思う。家に飼われていると必要ないので、こういう本能に基づく俊敏で高貴な動きを忘れてしまうのだろう。実家にいるうちの犬なんかは完全にそうで、日々ゆったりというか、じつに日光に溶けた感じで暮らしている。しかし野生を知っていそうだがこの犬たちも実は柵の中にいる。柵の外側には人間が大勢彼らを見物している。小屋の後ろではまた人間が控えていて、時々彼らに指示を下す。それを思うとなんだか複雑な気持ちになった。。
しばらく観察した後で、体の大きさと働きぶりの違いから、彼らは兄弟である、と私たちは判断した。働き者の兄と、それを眺めながらゆったり寝そべる弟。仲の良い兄弟だね、と微笑む我々だったが、彼らの血縁関係の真相は闇の中である。
ちいさな子供が数人、嬉々として柵にかけ寄った。ワンコたちはどこか優しげな表情になり、興味深そうに鼻を柵から突き出していた。

さらに先をゆくと、開放的で居心地の良さそうな豚小屋があった。適度な数の豚が、食べたり寝たりしている。まさに千と千尋の神隠し。それから当然、もののけ姫、紅の豚。宮崎駿は日本人の記憶の操作に完全に成功している。それにしても豚って、存在感が本当に人間みたい。こういう生き物を食べていると思うと、また複雑な気持ちになる。「有り難いね…」「ほんとにね…」両者とも心の中で手を合わせて、豚小屋を後にする。今度は黒豚の放し飼いエリア。高電圧の通った柵がはりめぐらされている中、母親と子豚が楽しげにくつろいでいる。子供を産んだばかりの母親の豊満な胸を見て、Suiちゃん、「うらやましい…」と写メを撮り、さっそくFacebookにアップしていた。「でも、12個はありすぎかな!」たしかに。

農場はゆるやかな丘へつづいている。緑の丘の上で、空を見上げる。この日は本当にきれいな晴天で、空には雲一つない。「いやー、気持ちいいねえ。」「来てよかったねえ。」などと会話していると、足下の芝生に隠れた多数のうんこ発見。浮かれて足場を見失うなとのお告げか。
丘の上には大きな木の柵が巡らしてあり、なんとそこはザ・七面鳥天国。いるわいるわ、うじゃうじゃと。スーパーで羽を剥かれて首をちょん切られた彼らはよく見るが、生きている本物に出くわす機会はめったにない。これ幸いと近寄って見ると、七面鳥はなかなかにグロイ顔をしていた。とさかから続く赤いしわがそのまま顔になっているようだ。雄に至ってはくちばしの先から赤いしわをだらりと長く垂らしている。なぜだ?「この人たち、もうすぐ食べられちゃうんだろうね…」いちいちしんみりとする我々であった。


恐竜にしか見えない七面鳥たち


農場はさらに広く、その先には牛も見えたのだが、サンドウィッチも気になる事だしカフェに引き返す事にした。帰りがけにもう一度さきほどの羊小屋を通りかかると、後ろで働いている人が2匹のわんこに号令をかけているところだった。わんこたちは唸りながらパッと駆け出し、羊はその動きに恐れおののいた如く、我先にと奥へ移動していく。それを見て観光客は一斉に感嘆の声をあげていた。もちろん私も。


実はもはや体は食べ物を要求していなかったのだが、ここは意地でももう一度、やつをゲットだ!と勢い込んでカフェへ向かったところ、そこに見えたものは。。。



よりさらに長い列T_T



友人Aなら「カリスマがない」と私の存在自体を一蹴したことだろう。今年一年、大丈夫だろうか…本気で心配になってきた。それにしても、一体どこからこんなに人が湧いて出る?謎の多いStoneBarnsなのであった。
 

誕生日ケーキならぬ、誕生日アイス。

長くなるのでこの後のことを手短に書くと、われわれはカフェをあきらめてMain Street(街の大通り)のカフェを目指したのだが、なぜか友人Nにばったり出くわし、ハッピーバースデーと言われるサプライズ。ちなみにNはそのまま去って行った。やはり謎の多い街である。。。
大人気のアイス屋さんでMain Street Special(コーヒーアイス+チョコチップ)を食べてまったり誕生日トークをし(どんなん?)、帰りの汽車に乗ったとさ♪

家ではSuiちゃんとともにシャンパンを飲みながらトマトソースパスタを豪快に作って夕食にした。長い、たのしい誕生日でした。Sui ちゃん、素敵な一日をありがとう!!

またあのサンドウィッチを食べにくるよ!


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