Monday, December 17, 2012

「奇跡のりんご」木村さんの本を読んで



先日、紀伊國屋で木村秋則さん(http://www.akinorikimura.net/)の著書『百姓が地球を救う』(東邦出版)を見つけ、店頭でちょっと読み始めたら止まらなくなって、あっという間に全部読んでしまった。

だれかのブログで最近、無農薬・無肥料栽培の野菜が日本で注目されているって読んで、日本はすごいと思った。ニューヨークのどこを探しても、そんなものない。農薬漬けオーガニックしかない。ネットでその栽培法のパイオニアとして木村さんを知ったのだが、「奇跡のりんご」というふれこみがちょっとうさんくさく響き、ほんとか〜?と思っていた。が、読んでびっくり、すごい本だった。

NY紀伊國屋書店にて

栽培のむずかしいりんご農業で当たり前とされている農薬と肥料の使用をやめるという挑戦、それを実現するまでの困難に満ちた十年間とその解決策が、時系列でとてもわかりやすく詳しく書かれている。執念と好奇心。観察から学んだ自然のルール。感謝をすること。見栄や思い上がりに気付くこと。。。一度どん底を見ている人だから、すごく説得力がある。また、この農法をするための約束事、「常識を捨てること」「自分の得た知識をすべて人に分け与えること」などは、もの作りをするうえで必須だと思う。著名なアーティストの講義を聞いているみたいで、何度もビリビリーッと電流が体を駆け抜けていくような、衝撃的な本だった。紀伊國屋さん、立ち読みさせてくれてありがとう!!

この農法を世界に広めて、健康でおいしい野菜をつくり、農薬で破壊してきた生態系を取り戻したい、と木村さんは書いている。その夢を実現すべく、木村さんはボランティアのように日本や世界各地を飛び回って指導に当たっているという。

これは夢みたいに聞こえるが、そうではなく、きっとこれからそうなっていくと思う。みんながいま求めていることを形にしたから、木村さんは有名になったのだ。地球は壊滅状態だけど、まだ間に合う。そう思っていいんだよと言われた気がした。日本の外にいて、農業とは関係ないことをやっているけど、私は木村さんの活動を応援したい。すべては繋がっていると思う。原発のこともそうだけど、諦めないで、自分ができることを通して地球に恩返しをしていくのだ。

読み終わってから、本をレジに持っていった。ますます制作に励むつもりです!!


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