Tuesday, October 27, 2015

グルテンフリー de ブルーベリースコーン

















おおざっぱなグルテンなし生活、意外と継続中。
友達と外でご飯を食べる時にはちょっと困るけど。

小麦を食べない生活と聞くや否や、恐怖の表情を浮かべて「ムリ」と青ざめる人がほとんどなので、「でもね、実際、体調がいいんだよ〜」と弁護してみる。すると彼らは急に数歩離れた場所から何かを観察するような目つきになり、「へえ」と疑惑と警戒の響きがする声を発する。私はまるで自分が珍獣であるか新興宗教に属しているかのような気分になり、落ち着かなくなる。

確かに、グルテンフリーって流行ってるけど無理でしょって想像もしたことなかったけど、やると決めたら意外とすんなりできた。人って、決めちゃえばできるもんなんだなあ。ということは、あれもこれもできてないのは、実はやるって決めてないからか?

なんて思っていると、急に焼きたてのスコーンが食べたくなった。これぞ人間。我慢は体に良くないので、グルテンフリーのブルーベリースコーンを作ってみることにした。
制限は、クリエイティビティを刺激する。小麦という基本の食材を使わずして、いかにそれと同等かそれ以上の美味なものを作り出すかという課題へのチャレンジである。
ここ健康大国アメリカでは「グルテンフリー」が大流行りなだけあって、小麦の代わりに使える材料も豊富な種類が簡単に手に入る。グルメ系スーパーの棚の上に、それらのもの珍らしい食材がきらきらと陳列する様を見ていると、私の脳の中でアドレナリンやらドーパミンが大量放出されていくのがよく分かる。こういう時、私の前世は一体なんだったのだろうと真剣に思うのだが、家族友人間の話し合いで最も有力な説は「餓死」である。もう少しマシな説はないものか。

何を使おうかなあ〜?わくわく♪♪と吟味したのち選んだものは、ココナッツを粉末状にした「ココナッツフラワー」(そんなものが存在するとは)。どんな風になるんだろう?おいしくできるかな?わくわくレベル、マックス。材料だのボウルだのをテーブルに並べ、いざ開始!

しかし。。。

さすが、グルテンフリー。
まさしく、グルテンフリー。
これぞ、グルテンフリー。

その生地は、粘り気がなく、押しても引いても、ちっともまとまらない。多少かたまりになったかと思うのも束の間、少し力を入れると、ぼろぼろと砂のように崩れ落ちていく。なるほど、グルテンとは便利なものだ。何にでも投入したくなる企業の気持ちが少し理解できる気がする…などと考えつつしばらく格闘したが、ついに出かける時間になってしまったので、そのまま冷蔵庫に保存し、次の日に再度トライ。だがやはり、依然として水をひと掛けした後の砂山状態である。

「失敗」の二文字が頭に浮かぶ。

「敗北」の二文字も頭に浮かぶ。

だんだん、悲しくなってきた。さらに、腹まで立って来た。

なんなんだ、こんな意地悪をしなくっても良いじゃないか、と生地を睨みつけたり(生地からすればたまったものではない)、いやいや、失敗は成功の素、焼いてみたら意外に成功して、「ああ、やっぱり失敗は成功の素!」なんて言っているかも…と無理矢理楽観したり、「まとまってくれ〜!」と生地に向かって懇願したりしながら、現状を変えるべく、こねまくる。もはや「生地はこねすぎないように」などという注意書きはこの世界に存在しない。

しかし、目の前の砂山は無表情で、こちらの必死さをあざけり笑っているが如く、つんとした(ように思われる)態度をいっこうに変えようとしない。

しまいには、このプロジェクトに使用した材料たちが不憫に思えて仕方なくなってきた。

私はいったいここで何をやっているのか?
罪のないバターとココナッツとブルーベリーをこねくりまわして?
お前は人生で一体何がしたいのか?

ついには問答が始まり、プレゼント☆するからね♡などと誕生日の近い友人に豪語した自らのフライングを後悔し出す。

が、いつまでもこんなことはしていられない。物事には始まりがあり、途中があり、終わりがあるのだと私の尊敬するヨガの先生も言っていたではないか。今すぐにでも終わらせなければ!半泣きになりながら水分を足し、なんとか形をととのえて、オーブンにぶっこんだ。あとは野となれ山となれ。

結果は、、、スコーンっぽいけど、よくわからないものが出来上がった。
味は、、、まずくはないが、これで良いのだろうか??やはりよくわからない。

出来たものは仕方がないので、プレゼント☆として友人に食べさせたところ、「おいしーい☆なんか健康なカンジ☆」と言っていた。たぶん「健康に良いです」とラベルを貼れば、オーガニック系のカフェで売れるかもしれない、というほどの意味だろうが、その意味をさらに深く考えるのはやめておこう。

目指していた味からほど遠かったため、イマイチ感がぬぐえない。次は米粉を買ってリベンジしよう。まだ材料余ってるし。


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Monday, October 19, 2015

「グルテンフリー」始めてみました

あなたの主食は、なあに?

小麦をやめている。

いわゆる、「グルテンフリー」だ。理由は、肌荒れ。

ここ一年ほど、どうも肌が変なのだ。湿疹ができたり、ほんの少しさわっただけで皮膚が赤くふくれあがったりする。体の内部で何かが起こっているのではと思うが、原因も分からず見ているばかり。しかし、レジデンシーにいる一ヶ月の間は、わずかに調子が良かった。で、帰ってきたら、また悪くなった。

レジデンシー生活と、ニューヨーク生活の違いは何か?

まず明らかに、食べ物。レジデンシーでは、基本的にベジタリアン食で(ベジタリアンが数名いたので)、とれたて野菜をまことによく食べた。チーズ、卵、牛乳、コーヒーは普通にとった。主食はキヌアかインディア米、たまに手作り食パン。パスタは数回食べたのみ。早寝早起き…は、意外とできなかったから、ニューヨーク生活とあんまり変わらないしなあ。

など考えていると、紀伊國屋で、ある本が目に留まった。

『「いつものパン」があなたを殺す』(三笠書房)ーーー

ガーン。。。(熟読)

そうか!!原因は、グルテンだーーー!!
(友人「ほんとに好きだね〜、そういうの…」)

でも図星だと思ったの。小麦製品、摂取し過ぎの自覚アリアリ。もちろん日本にいる時もパンは食べるけど、たぶんアメリカでは、日本での十倍くらい食べてる気がする。何しろ主食がパンの国だからね。家でも速いので、パスタかうどんばっかりになってしまうのよ。この食生活、変えたいなーって思ってたんだ。よーし、ためしに、やってみよー!

というわけで、グルテンフリー生活を開始して、約一週間が経過。なんと、かるく触れるとかゆくなる接触性皮膚炎が、まったく出なくなった!日々これに悩まされていた身にとって、これは目から鱗。やはり、グルテンが原因だったのか…!!(友人「まだ一週間だから…」)

気を良くしたので、しばらく続けてみることにしま〜す♪♪


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Thursday, October 8, 2015

レジデンシー終了、のあと


レジデンシーも無事終わり、りーぬはマンハッタンに帰ってきた。

えっ?

そして、これはさらに信じ難いことだが、それからすでに一週間が過ぎ去ろうとしていた。

。。。 
   ポカ〜〜〜ン 。。。。。。


(終)


という心境です。汗

あの一ヶ月間…あんなに濃厚にちまちまちまと時が流れていたのに…居心地が良かったからか、何ヶ月も前からずっと住んでいるみたいだよねってみんなで言っていたのに…

終わってみたらあッッという間。時間って、ほんとに不思議すぎる。

とりあえず、向こうでやっていたプロジェクトのひとつ、水彩画から数点アップ。スタジオと寝場所のバンガローのある敷地内の風景。こんなところに滞在していました。





久しぶりに、「見たそのまんまを描く」ってのをやってみた。水彩もずいぶん久しぶりで、ふたたび初心者の気分。そして初心者のように、目から鱗的に楽しかった!!
ああ〜、そうそうこういうの、この初めてみたいな楽しい〜って気持ち、いちばん大切にしたいなあって改めて思った。そんな風に描いてると、思ってもいないような新鮮なものが出てきたりして、自分でもびっくりするんだよね。

水彩画は、気が向いた時に2〜3枚ずつ、全部で20枚弱描いたかな。とても楽しかった♪また描こう。

ざっくり並べてみたところ。

インクドローイングもやっぱり大好き。


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