Tuesday, August 26, 2014

私たちは夢の中で出会っている

夢を見た。

遠くの国に住んでいるはずの友人が、なぜか傍らにいる。あんなに遠いところからはるばるやってきたのだろうか。疑問が一瞬、胸の辺りでざわつくが、すぐに忘れてしまう。英語で話されるべき会話が何の違和感もなく日本語で行われる。友人はにこにこと笑っている。

目が覚めると、いつもの朝だった。へんな夢だ。起きてすぐはとても鮮明な印象だったが、だんだん輪郭だけになり、昼頃になったらもう現実にとけていくみたいに消えてなくなっていった。

夢って何だろう。毎日不思議に思う。

私の夢は細部までとてもリアルだ。色、感触、質感、匂い、味、事細かにみんな感じられる。夢の中で「これは夢だ」と分かっていることもあるけど、大抵は夢の中ではそれが現実だと思っている。イマジネーション(妄想力?)が強いおかげで、たまに起きていても半分夢を見ているように思うこともある。そういう時は、現実と夢との境目がいっそうぼんやりして、夢と現実は本当に違うのか?と悩む…。(しかし夢の中では痛みを感じたことがないので、やっぱり夢と現実は違うのだとナットクする。)

先日、久方ぶりに友人Pを思い出したので連絡を取り、ご飯を食べた。「どうしてるのかなと思って」と、連絡するに至った単純ないきさつを話すと、「俺もそう思ってた」とPは言った。「3日ほど前に夢でりーぬがクーラーを売りつけてきたから。」って、おい。たしかに今年はクーラー一度も使わなかったけどさ。勝手にそんな役で人を夢に出すなと文句を言ったが、実を言うとその頃、私の夢にも何となくPが出てきたのだった。もちろんクーラーは売りつけなかったけど。夢ってやっぱり不思議だ。

自分たちの脳を通して人は世界を認識しているのだから、もしかすると夢も不思議な現象も、脳がすべて作り出しているのかもしれない。しかし私は現在の科学では説明のつかない「現実」以外の世界がきちんと存在していて、私たちは無意識のうちにそれらの世界を行ったり来たりしているのではないかと思っている。それを人は「夢」と言ったり、「幻」と言ったり、「霊(界)」と言ったり、「あの世」と言ったりするのかもしれない。世界は目に見えるものと見えないものと、もっと何層にも重なっていて、まるでカーテンが風に揺れるようにゆらゆらと存在しているのかもしれない。物質的な世界に一応は身を置きながらも、そんな幾重にも重なった世界の間を人は行ったり来たりして、空間や時間を飛び越えたり、誰かとすれ違ったりしているのかもしれない。そんな風に考えると、世界がよりいっそう豊かで楽しいものに思えてくる。

私が誰かの夢を見て、起きてからしばらくその人のことを考えていたら、きっとその人も世界のどこかで私のことを考えているんだと思おう。その人がどんなに遠くにいてもーたとえもはや現世にさえいなくても、きっと私たちは出会っているのだと思う。実際に、その場所で。

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