天下のスーパーマーケットWholeFoodsにて。
りーぬは、顔を斜め60度くらいに上げて、呆然とある一点を見つめていた。
『チキンブイヨン SALE!』
りーぬの視線の先にあるその商品は、一番上の棚に位置しているだけではなく、「セール品」のタグを下げていた。ゆえに、既にたくさんの人が手前から取って行ったのだろう、売れ残った品は棚の奥の方に追いやられ、そこでひっそりと息をしながら、蓋部分だけをかろうじてこちらに見せているのであった。
りーぬは、背伸びをして手を伸ばしたり、長い棒かハシゴがないか周囲を見回したりしてみたが、使えそうなものはない。ううむ、どうしよう。こういう時に限って、店員もいない。
確かにそこにあるのに、手は届かないもどかしさが、心を乱す。
商品を見つめるだけの時が、ただ過ぎていった。(6分くらい)
(つづく)
↓スーパー好きだあ!
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