パワーアップ?して帰ってきました♡ |
みなさま、こんにちは。
ニューヨークは、もう初夏です(笑)。
バーモントも寒かったとはいえ、異常気象で凍ってるはずの川が流れてたし、今年はどこも暖かいなあ…。
というわけで、例のごとくあっという間にレジデンシーは終了〜♪したんだけど、もうちょっとだけ書いておこうと思う。
今回私の行ったレジデンシーは、Vermont Studio Centerというかなり大きなところで、毎月約60名のアーティストとライターが、滞在制作をしにやってくる。ポートフォリオを提出してパスした人が滞在できるシステムで、アメリカでは結構名が通っているレジデンシーのひとつだからと楽しみにしていたのだが、やっぱり行って良かったなあと日が経つごとに思う。
まず何と言っても、人のバラエティの多さ。滞在アーティストのほとんどはアメリカ人だったが、他にも日本人(私)、韓国人(数名)、台湾人、チベット人、ブラジル人、カナダ人、オーストラリア人などが参加しており、国際色豊か。年齢層も20代前半から70代くらいまでと幅広い。それぞれが全く違う作品を作っているが、どれもレベルが高くて、面白い。そしてみんな、超良い人!!!としか言いようがないくらい、本当にピュアでオープンで、やさしい。アーティスト同士苦労が分かるという部分もあると思うけど。
建物や環境もすごく良かった。初日にダイニングルームに到着した時、なんだかほっとしたのだが、創設者のジョンが言っていた通り、ここは安全な場所だ、という安心感がずっとあり、スタジオもダイニングルームも居心地が良く、まるでおうちにいるみたいだった。場所だけでなくスタッフもみんな素敵な人たちで、だからそこに集まってくる人たちも、やはり素晴らしい人たちだったのだと思う。
一ヶ月間、食事を共にし、夜はビールやマイク片手に(プレゼンテーション、もしくはカラオケ)語り合った仲間たち。ここまで仲の良い友達がこんなに何人もできるとは、正直想像もしていなかった。仲良くなった人たちは、ほとんどニューヨーク以外の場所にいるけれど、帰ってきてからもスカイプ会議やグループチャットで遊んでいる。嬉しいなあ♪
ま、いろいろと辛いこともあったんだけどね。初めての場所で初めての人たちと無理矢理すごすんだから、普通のアメリカ人だって大変だ。ましてや私には言葉の壁もあるし、不安感や孤独感にさいなまれることもしょっちゅうだった。泣きたいことも何度もあった。でも、踏みとどまれた。俯瞰してちょっと待ってみるというか。焦らないってほんとに重要だね。
何というか、この隔絶された場所と時間で私は、「自分は一人きりの存在だ」ということをしみじみ実感したのではないかと思う。人間として、アーティストとして、命として。それは孤独とは違う。目に見えない部分では、きっとすべての命は繋がっていると思う(だからこそ他の人と分かりあえる)けど、物質的には、ひとつひとつの存在は絶対的に個であって、たったひとつだけ、ただそこにあるというだけのもので、一人で生きて死んでいく、そういう唯一無二の存在なんだと改めて思った。そして絶対的な個であるがゆえに私たちは、出会って、別れて、また出会ってを繰り返し、それぞれの世界を発信し、受信しあおうとし続ける。それはもちろん、私たちは分かりあえると信じているからで、やはり潜在的に私たちはどこかで繋がっていることを知っているんだと思う。それでも、個々は絶対的に、個。私という存在は、私だけ。だから私には私の人生における全ての責任がある。(ちなみに、これは「一人だから寂しい」とか「辛い」とかではなくて、もっと喜ばしい感じ。個であることを自覚するって、自分の人生に責任を持つことであるけど、それは自分が自由そのものであることを理解するって事でもあるから。 )
たぶんそのことを実感して、自分をよーく見つめたからこそ(基本的に一人の時間が多い)、最終的に大好きって思える人にたくさん会えたのかもしれない。特に制作というのは、絶対的にひとりきりになることとその自覚が必要なのだから、そんな風に個として立っている人たちを、尊敬できないわけがない。そして全く同じ様に、自分のことも見直したってことなのかもしれない。
あんまりまとめきれてないけど、とにかくそんな感じでいろいろ発見もありつつ、なんだかちょっと成長したかな?という感じで帰ってきた、嬉しいレジデンシーでした♪
▽行ってえがった♪
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