怒濤の子守り5日間、2日目!
朝6時起床。のはずが、余裕の7時起床。なぜか奇跡的に間に合った。
ドアをノックすると、「モーニン〜」 と笑顔でお出迎えしてくれるステラと、はにかみ顔のテディ。あ、笑ってる。ちょっとほっとする私。「今日は良い子でいてね!いってきまーす!」と去って行くステラ。がんばりまーす!今日は泣くなよ〜!!!
しかしですね奥さん、前日の大騒ぎとは打って変わって、この日のテディは、ずーっとずーっと楽だったのです。ステラが行ってからすぐにうとうと(30分くらいだけど)眠ったし、泣いてもミルクを飲ませたらベッドでにこにこしているし、あやせばきゃっきゃっと天使のよう。「これこそがピースというやつだ。。。」と本気で思った。あの4時間もずっと大泣きしてたテディはどこに行った!?
やはり昨日親に電話して、子守りのコツや対処法などを教わっておいたのが功を奏したのか。親からのアドバイス「あんたが不安だから赤ちゃんに不安が移ったのよ。泣いても何しても、どーんと構えてりゃいいの!」は、すごく役に立った。本当にどっしりとした心持ちでいるようにしたら、テディは安心したのか、私の側で頻繁に眠りだしたのだ。ママ、ありがとおお!!
他にも、1日目の観察でつかんだテディの傾向を考え、多少の工夫はした。例えば、テディが眠そうなのに眠れない様子の時。テディが目をこすり出したら、おもちゃを振って一定のリズムを聞かせてやるのだ。シャンシャンシャン、、、という単調な音を聞いていると、テディはすうっと眠りの中に落ちて行く。なんて簡単なんだ〜!催眠術師になれそう!
また、泣き方で何が欲しいのかも、大体分かるようになってきた。テディが好きなこともいくつか発見した。テレビを見ることと、ものを握ること、ほっぺたや顔にキスされること。これはステラがテディをあやすのを見て真似た。ママのことを思い出すのか、感触が好きなのか、愛情を感じるのか、、、とにかく本当に嬉しそうに(しかもちょっと恥ずかしそうに)笑うのだ。人間って、本当に不思議だな〜。これは日本でも一般的なのだろうか?私の赤ちゃんのときは、覚えてないぞ。う〜ん、素朴な疑問。
そのようにして、順調にテディと遊んでいると、11時頃に、クリーンレディが部屋の掃除にやってきた。昨日掃除しに来てくれた人だ。仏頂面の50代くらいのおばさんである。後に訊いた所では、ポーランド人とのことだ。笑顔のサービスもなしで、どかどかと入って来て、赤ちゃんがいることなどお構いなしの様子。遠慮なくガーガーとすごい音を立てながら床に掃除機をかけたり、バタバタとシーツを換えていく(ベッドメーキングの技は本物)。最後にタオルを取り換えるとき、「少し多めにタオルをくれないか」と私は頼んだ。テディがミルクを吐きまくるからである。クリーンレディは、私に抱えられているテディをじっと見て、にっと笑った。テディもにっこり笑う。天使の笑顔。それからクリーンレディは私に、ちょっとたどたどしい英語で「イエスタディ、オールデイ、クライイング」と苦笑いして見せた。「ハハハ。イエス!でも今日はずっと大人しいでしょう。昨日は本当に泣き止まなくて参りました〜」と私が言うと、彼女は「本当だよ。同僚がふたり、部屋に来たでしょう。本当にずっと泣いていたからね。」と、テディに笑顔を作ってから、タオルを取りに出て行った。動く人を見ているのが楽しいらしく、テディはご機嫌そのもの。人見知りしない子だ。
しかしだ、それからがすごかった!再びドアが開き、タオルを持ったクリーンレディが入って来たと思うと、続いてその同僚が5人ほどどやどやと入って来たのだ。みんな赤ちゃんを取り巻いてきゃーきゃー言っている。一層楽しげに笑うテディ。その笑顔にメロメロになる、青い制服を着た中年の女性たち。ポーランド人、アメリカ人、アフロアメリカン等、人種も多様だ。テディを抱っこしたり、あやしたり、大忙し。凄い光景だ。まるでミュージカルを見ているみたい。私も、親は誰だとかお前は何者だとか何で経験がないのにお前がベビーシッターしてるんだとか、質問攻め。たぶん昨日余りにも泣き声が大きかったのだろう、そして私がいかにも素人っぽく見えた(実際そうなんだけど)のだろう、彼女たちはミルクのやり方やらげっぷの出し方やら、色々と親切に教えてくれた。あげくの果てに、クリーンレディのヘッド(50代後半?の金髪の女性)まで出てきて、テディと遊んでいた。そして親切にも「タオルをもっと持ってきなさい」 と指示し、この部屋には普通の3倍くらいの量のタオルが積み上げられたのだった。なんて有り難い!!さらにヘッドは、「ミルクは3時間おきにやるのよ、3時間後にまた来るから」と言って、本当に3時間後に部下3人を引き連れて来て、ミルクとおむつのレクチャーをしてくれたのだった。こんな親切な掃除のおばさんたちがいるホテルが、まさかニューヨークにあるとは。。。信じられない。
その後も、誰かがたまに、助けはいらないかと見に来たり(たぶんヘッドの言いつけ)、余分に赤ちゃんのための毛布を届けてくれたり、本当に驚きの連続であった。おかげでテディも楽しく過ごし、よく眠ることができたのだった。
やはり体中がミルクと胃液の匂いでいっぱいになったけど、思いもかけない人たちとの出会いと交流に、テディとステラに大感謝した一日だった。
ちなみに、この日テディはミルクを前日より多く飲んだ。ステラ曰く、夕飯の離乳食も急に食べる量が増えたとか。ステラは、大泣きした理由のひとつは、それが「成長の日」だったからではないかと言っていた。赤ちゃんは急に成長するので、その日はすごく泣くらしい。なるほどねえ。ほんとに、赤ちゃんって面白いね。
↑テレビを見るテディさん。 |
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