Wednesday, December 30, 2009

ピータールーガーに見るステーキinアメリカ(後半) 


それらの前菜とサービスのパン三種を堪能しているところで、来た。ついに主役のステーキとハンバーグの登場である。ウェイターがテーブルのお皿に徐に肉を移して切り分け、肉汁(というか肉から出た油)を丁寧にかけてくれる。これが噂のピータールーガー。これで一人前?やはり日本のステーキと比べると断然でかい。ゆうに二人前はありそうな骨付きステーキは迫力十分で、何だか後光まで射しているような気さえする。ハンバーグも一緒に来たが、これはマッシュポテトと飴色になるまで炒めたタマネギが付いている。まずは本命のステーキを眺める。ウェイターが切り分けてくれた面は完璧なミディアムレアで、何とも美しい夕暮れの空のような色をしている。

どれどれ、一口、ぱくり。う、うまい。。。牛肉だ。牛肉の味だ。私は今、牛肉を食べているのだ。この歯を使って肉を噛み締める感覚は、私のぼんびーな普段の生活ではまず味わえないものである。またこの肉のおいしいこと!やわらかいがすぐには噛み切れず、噛み締めるたびにほとばしる肉汁が舌を喜ばせる。しかし何しろ量が多いので、最初の15分を過ぎた頃からは、その目的が肉を食べることではなく歯を使うことであるような錯覚を覚えたのも事実であったが、とにかく食べごたえのある非常においしいステーキであった。もう一つ、忘れてはならないハンバーグだが、こちらは私はステーキより好みであった。粗挽きの純ハンバーグと言った感じで、肉の他に何の繋ぎも感じられない。日本のやわらかいハンバーグも大好きなのだが、こちらの野性的原始的なハンバーグには唸らざるを得なかった。うーん、もう一回食べたい!(余談だが、隣のテーブルの高校生らしきグループは全員「ハンバーガー」を注文していた。サイドにはサラダとおいしそ〜なフレンチフライが添えられ、何と10ドル程。次は絶対これ!)

というわけで、ピータールーガーに見るステーキinアメリカの結論は、「アメリカのステーキはうまかった」であった。まさしく肉の塊。シンプルイズベスト。死にそうになるほど満腹になることを覚悟して、ぜひ一度は訪れて欲しい店である。ただし、よほど強靭な胃袋を持ち合わせない限りは、食べた後に満腹で眠れるだろうかと不安になるディナーではなく、気兼ねなく食べられるランチタイムをお勧めする。食後はすぐ近くにあるブルックリン橋を散歩などして、消化を促進しながらマンハッタンを空から眺めれば、良き一生の思い出になるはず。ぜひお試しあれ。

▼おいしそう!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 料理ブログへ
今日もありがとう。

▼異国だね!と思ったらクリックだっぺよ。
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

No comments: