コーヒーは浅炒りで、好みではないのだが、フレンチプレスで淹れているからか、けっこう美味しい。たまに淹れたてに当たると、びっくりするほど美味しい。
ここは混むが、何といっても店内がひろびろとしている。私が行くときは大抵いちばん奥の大きな木のテーブルの隅っこの席に陣取り、ノートを広げて書き物をする。８人がけくらいのテーブルは、マック持参者で混み混みになる。
不思議なもので、家だと出て来ないアイディアが、ここで人の出入りを見るともなしに眺めていると、ぽんぽんと出て来る。動きのあるビジュアルが脳に刺激を与えるのだろう。シャワーを浴びている時にひらめくのと同じ原理ではないだろうか。
書き物に夢中になると、気付くと３時間ほどあっという間である。はっと周りを見ると、あまり顔ぶれが変わらない。つまり私を含めて皆さん自宅よろしくコーヒー一杯で堂々と作業し続けているのだ。こ、ここはみんなのリビングか？と一瞬錯覚するほどである。。
その間、決して「早く帰れ」だの「制限時間２時間」だの「コンピューター持ち込み禁止」だの言われない。Wi-Fiも完備、何時間いてもOK、コーヒーおかわりは＄１という、神レベルの寛大さ。ほぼすべてのカフェ＠ブルックリンだけでなく、マンハッタンでもそうなのだ。これは家をシェアしていたり作業スペースのないアーティストやデザイナーにとっては誠に有り難いことである（ちなみに日本ではカシワというさる地方都市のスタバでさえ時間制限があってびっくりした。日本の特に地方都市にはスタバの数が少なく長蛇の列が出来るからかもしれないが。。。東京の実態は不明。）
このような神カフェがすごいのは、何時間いようが店員が嫌な顔ひとつしないこと。「まあ長居してもせいぜい３時間が良いところであるから、そのうち帰るだろう」という計算なのか、良い意味でゆるい。行く度に敬服するのである。（と言ってもニューヨークのすべてのカフェが神な訳ではないと思うけど、その率は高い。）
というわけで、NYのカフェは、ゆったりしていて好きなのです。
↓なかなか良いとこですな♪
