|
(意外に)うまく焼けたぜ!パンプキンパイ |
今年は思いがけず、アフターサンクスギビングが発生。
というか、サンクスギビングよりも前にアフターの計画が聳えていたので、つまりビフォアーにアフターサンクスギビング(言ってみたかっただけ)。
ブロンクスの友達の家まで、鍋会に行ってきた。日本かぼちゃが手元にあったので、早起きしてパンプキンパイも焼いていった。
超・久しぶり!パイとか焼くの。でも、久々に作ったら多少思い出して来て、やっぱりとっても楽しいのだった。
未だに「何となくグルテンフリー」中なので(完全カットは無理と悟る)、米粉とココナッツフラワーでパイ部分を作るも、空焼き中にルームメイトとのおしゃべりに夢中になり、あれっとオーブンを開けると、真っ黒けのパイがコニャニャチワ。ひいー時間が…!と焦って作り直していると、ルームメイトもつられて焦ったらしく参戦してくれたため、かぼちゃの裏ごしをまかせることにした。ありがとよ!
何とかパイ生地を焼き直し、かぼちゃのソースを注ぎ込み、オーブンに放り込むこと40分。意外にも想像を遥かに超えて美しいパンプキンパイが完成した。感激と驚きのあまり写真を撮りまくり、ルームメイトを呼びに行くも、部屋の中はやけに静か…。って、よく見たら寝てるし。感動を分かち合えないのは非常に残念だったが、時間が迫っていたので、丁寧に梱包したパイとともに家を出た。
|
日本かぼちゃはホックホク♪ |
ブロンクスの友人宅は遠い。
地名を聞いても遠いが、地図で確認してもやっぱり遠い。
「1番線にひたすら乗って本でも読んでいればそのうち着くので実はラクだし小旅行気分も味わえておトク」という、無理矢理感かつポジティブ度マックスな友人の触れ込みを信じて出発したのであったが、この日は休日であったためか、そのうち着くはずの最寄り駅を見事にスキップして終点に直行というサプライズが用意されていたため、予定時間から大分遅れて最寄り駅に到着。さらに建物を間違えて他の人の家の前で待機といううっかりミスも勃発したおかげで、集合時間をかるく一時間すぎてから、ようやく友人の顔を見る事が出来た。
もう始まっているだろうと思いながら玄関のドアを開けると、何だか様子が変である。陽気な音楽がなっているのに、空気はしんとしていて、静か。その中で友人とそのルームメイトは、喜びのにじみ出るこぼれんばかりの笑顔を正面から私に向けている。
「来てくれて、ありがとー(合唱)!!」
私が一番早かったのであった。彼と彼のルームメイトは、前夜遅くまでかかって用意したご馳走を前に、誰も来ないと絶望していたらしい。
その後、私を皮切りにぼちぼちと人が来始め、ぜんぶで7人が集った。私と友人以外は全員プロのミュージシャン。現代音楽ピアニスト、作曲家、ドラマー、クラシックギタリストなどで、みな日本人。日本人ミュージシャンって、こんなにいるんだ!と驚いた(周りにいないので)。
みんなで鍋をつつき、話に夢中になって、気付けば朝の6時。未来に行ったり宇宙に行ったり過去に戻ったり「なんなら」は方言ではないのかと議論したりの謎な会。しかも、みんな眠いのになぜか我慢を重ね、解散は朝の8時半。おそっ。いや、はやっ、か?
なんとも濃かった(アーティストとまた違う方向で)。しかもそれぞれ味がある人たちで、正直、誰一人として日本人という感じがしなかった。果ては地球人という感じもしなかった。あれはいったい何人の集いだったのだろう。
ちなみにパンプキンパイは好評で、すぐに売り切れた。