アクアパッツァ・ディナー

開け！ムール貝

春の陽気に誘われて（？）、ここのところ友人Yと遊ぶことが多い。
先日は友人宅でアクアパッツァ・ディナーを堪能してきた。

Y「ムール貝あるんだけど、アクアパッツァにしよう！」
私「いいね！！！」

見栄を張ってそう答えてみたものの、頭の中で点滅するはてなマーク。三分間の沈黙の間に頭を飛び交う「実はそれ何！？」という心の声に勝てず、正直に告白。アクアパッツァって、何ですか？要するに、イタリアの魚介類の蒸し煮ということらしい。Yひとりでいっぱいいっぱいな狭い台所に無理矢理わりこみ、手順をとくと観察。のつもりがなぜか包丁を渡され、あっという間にみじん切り係に就任。とにかくたくさんのにんにくをみじん切りさせられる。それらを全て鍋に入れ、油で炒める。ムール貝を入れ、魚の切り身を入れ、プチトマトとオリーブを入れ、前回のアクアパッツァの残り汁を入れ（実はこれを使うのが今回のディナーの目的だったらしい…）、トレーダージョーズで買った最安値の白ワインをどばどばどばと入れ、蓋をすること５分、貝の口が開いたら出来上がり。何という早業。何という酒飲みな料理。。。これでいいのか、イタリア人！！と一瞬思ったが、口中に広がるにんにくとワインの芳香に、


これでいいのですね、、、、、（昇天）


二人であっという間に魚介類を平らげ、残り汁にパスタを投入。うま〜！！！！！

余った白ワインをついでに飲みながら、トレジョ（トレーダージョーズ）のワインありきの料理であることを熱心に語り合う我々（格安だから）。ちなみに奴の家はトレジョのすぐ近くなので羨ましいことこの上ない。私がこれをやろうと思ったら、大変な思いをしてボトルを最低二本は買い（トレジョのワインショップは常に満員御礼、長蛇の列）、さらにそれらを重い重いと言いながらはるばるブルックリンまで運ばねばならない。なんてラッキーな奴…。などと愚痴りつつ、お互い近況をアップデート。くだらない話で盛り上がる。こんなアホくさい時間がとても大切に思える私って、ちょっと成長したんじゃないかな…なんてアウェイな自画自賛をしてみたり。

春だね。

最後はシャンパンで締めました。

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