オープンスタジオで数冊の本が売れた(感謝!!)。そのお金でしばらく前から買いたいと思っていたものを買った。
それは、お財布。
お金でもってお金を入れるお財布を買うって、なんか変な感じ。実は今までそんなにこだわったことのなかった、「財布」。しかし友人Kの持っていた財布が妙に気になったのがことの始まり。大体がおしゃれなKなのだが、先日お茶をした際に実は財布マニアと露見、現在所持している「完璧な理想の財布ではないが」ほぼ気に入っているという黒の皮財布を見せてくれた。それは。。。。。
財布というより、ぬくぬく布団ではないか!!
と、まず「財布」に対し生まれてこの方一度も抱いたことのない奇妙な感想を抱き、次に感動の波が押し寄せてきた。どど〜ん。こんな布団のような財布に入ったお札らは、さぞかし気持ちよくぬくぬくできることであろう。ちょっと触ってみたい、入ってみたい、そのぬくぬくできそうなしっとりとした黒い皮の布団(財布)に包まれ、ゆったりと眠ってみたい…。札らはきっとそう思うに違いない。つまりこのような美しい財布を持っていれば、札らは健やかな眠りを求めてどしどし去来、もう満員御礼で持ち主はさぞウハウハに違いない。。。!しかし次の瞬間、私は自分の耳を疑った。
K「いやあ、財布はいいんだけど、もう二ヶ月も家賃たまっててさ…アハハ!」
このような財布をもってしても貧困にはかなわないのか…がっくり。というか、なぜ私の周りにはこうも貧困者(主にアーティスト)が多いのか…これは一度よく考えてみるべき問題かもしれない。
しかし、後日ふたたびKに会った時に私は決意した。やっぱりあのふくふく財布(に近いもの)を買おう。いい!と思ったものを所持する生活をするぞ!ということでKに無理矢理例の皮やさんに連れて行ってもらう。場所はSOHO。店内は皮の匂いで満たされている。黒を基調としたシックな品ぞろいのお店だ。奥には財布コーナーがあり、大きい物から小さい小銭入れまで、様々な形状と色合いの財布がぞろり。と言っても、予算は限られているので、注意深く全ての財布を手に持ち、値段を確かめ、中を点検し、店員のおねーさんとKの話をよくよく聞き、ついに三点にまで絞った。ここまで1時間。後ろで同伴してくれているスイちゃん、私に代わっておねーさんに謝ってくれる。これでもいつもより早い方なんだよ〜!
更に散々迷った挙げ句、もっともシンプルかつもっとも薄手でもっとも大きめの渋い茶色の財布に決定。実際に会計する私を見て驚くK。「ホントに買ったね…」実を言うとまさか自分でも本当に買うとは思っていなかった。しかし最近の目標は即断即決なのだ。これでいいのだ(正味二時間弱かかったけど)。さっそくその場で昔の財布からカードと現金を取り出し、新しい財布に入れる。店で触りまくったせいか、すでに手に馴染んでいるのが嬉しい。これからしばらくの間、よろしくね!かんど〜
暑い日だった。道ばたにはアイスのトラックが止まっていて、我々三人は全員一致でアイス会の開催を決定。ということで新しい財布でする初の買い物は、アイスクリームだった。ちなみにSOHOの道ばたアイスはワンスクープ4ドル50セントもするツワモノであるが、さすがに濃厚でうまかった。
さて、気持ち良い財布だよ〜、お札さん、来い来い!
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